アクティブ「ラウンドオイルクーラーキット」が全面刷新! カスタム定番アイテムが復活だ
その核心パーツとなるラウンドコア部とフィッティングが昨夏以来、それまで供給元だった米国・アールズ社での生産量低下で一時販売が停止となり、自社開発が急がれていたアクティブ製『ラウンドオイルクーラーキット』。東京モーターサイクルショーでその試作品もお披露目された同品の販売が遂にリスタートする。 【画像】カスタムの定番アイテム「ラウンドオイルクーラーキット」をギャラリーで見る(7枚) 文/Webikeプラス ヘリテイジ&レジェンズ
新ラウンドオイルクーラーは完全オリジナル設計品だ
それまで長くアクティブの看板商品のひとつだった『ラウンドオイルクーラーキット』。冒頭の理由から2023年8月の廃番以来、その後継品の開発は急がれていた。待ち望む声が大きくなる中、同社は2024年春の東京モーターサイクルショー出展ブースでその試作品を公開。旧製品と同等の性能と同価格を確保して、いよいよこの7月を目途にバックオーダー分から出荷スタートを予定している。 新ラウンドオイルクーラーキットはラウンドコアとフィッティング類をアクティブが新作。製品はコアサイズやオイルラインの取り出し法、ホース長など最適化してパッキングする車種専用設計。人気絶版車など軸に対応する以外も、本体のみの汎用モデルとして9インチ10/13段(ホースサイズは#6と#8の2種)と11インチ13/16段(同)も揃うから、その活用範囲は幅広い。正規品のフィッティングにはアクティブ・ロゴも刻まれる。
定番オイルクーラーの使い勝手に品質をプラス
ここに紹介するのは、ゼファー1100向けの11インチ16段コアを使った試作品。コア部は二輪車専用設計で同インチ、同段数のストレートコアより前面投射面積を約7%縮小し、約40%のコンパクト化で軽量化も達成した。コアは一見、厚みのある方が冷却率が高くと考えられがちだが、通風性が悪ければ熱だまりも誘発しやすく逆効果。アクティブ製コアは厚みを薄くすることで通風性を上げ、高い冷却率を実現しているという。 地球温暖化の影響で、この夏も例年以上の酷暑日が続くことが予想されている。旧車はもちろん、現行モデルのエンジンにも過酷な状況となるのは必至。カスタムバイクオーナーに限らず、アクティブの『ラウンドオイルクーラーキット』復活は朗報となるはずだ。
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