「自分らしく生きる」ために世界的瞑想家が大切にする意識とは?
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? 10年後、自分らしくイキイキと暮らす姿が想像できますか? 明確なビジョンをもって将来の姿を描くには、いまの自分が大切。いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● そもそも「自分」とはなんだと思いますか? 自分とは何か、考えたことがありますか? 誰かと会話しているときに「私は○○です」「私は○○と思います」と言いますね。このときの「私」とはなんでしょうか? 私とは、言い換えれば自分ですね。自分とはみなさんの体、考え方、気持ちのどれを指しているのでしょうか? 「自分は自分で、心も体もひっくるめて自分だ」と思うかもしれません。日本では「心身ともに健康」という表現があるように、心と体が合わさったものが自分だと考えるのが一般的でしょう。 しかし、私が指導するヨガでは「意識」と「肉体」を別物と考えます。 そして「意識」のなかには、「思考」と「感情」があります。 ところが意識には目がないので、ものを見ることもできない、口がないので、食べることも話すこともできません。手もないので、何かを触ったりつかんだりすることもできません。 そこで私たちは、形のある「肉体」という容れ物に自分の意識を入れて、自分の思いを実現しているのです。 ● 「意識である自分」が「肉体」という容れ物に入っている おいしいものを食べたいと思ったときに、口があれば食べて味わうことができるし、言葉を発して人とコミュニケーションをとることもできます。 スポーツを楽しみたいと思ったら、脚や、腕や視覚、聴覚、感覚を使って全身でスポーツを楽しむことができます。 人の役に立つことをしたいと思ったら、助けたい人に声をかけて何かしらのお手伝いをすることもできるし、寄付をしたいと思ったら、体を使って働いて、お金を稼いで援助することができます。 「意識である自分」が「肉体」という容れ物に入って、自分を形のあるものにし、行動できるようにしているのです。 ● 思ったとおりに行動できる肉体が必要 意識こそが自分だけれども、意識が欲することや願いは、肉体を通さないと実現できません。ですから、自分の容れ物である自分の体を大事にすべきなのです。私たちがヨガのポーズで健康を維持するのは、思ったとおりに行動できる肉体が必要だからです。 自分の思うとおりに生きるには、思いを叶えるツールである体を、いつでもベストコンディションに保っておくべきです。 このことを知ると、夜更かしして睡眠時間を削ったり、体が疲れているにもかかわらずがんばり過ぎたり、空腹なのに何も食べなかったり、お酒を飲み過ぎたりすることはできなくなりますよね。 ● 1ヵ月あれば自分が何かはっきりする 考えて、感じている「意識」と、それを包んでいる「肉体」。自分とはそのすべてが混ざりあった存在であるという事実を、何度も何度も見つめてください。そうすると、 「私は意識だけでは何もできない」 「私は体だけでは何をしていいかわからない」 ということに気づきます。 そしてここからが大切です。あなたはいま、「私」とは何かを頭で理解しましたが、それだけで「はい、OK!」とはうまくいきません。実際に練習し、あなたが自分で自分に問いかけ続けて、「なるほど、そうか!」と腑に落ちることが必要なのです。 そうなるまで練習を続けると、自分が本当は何を求めているのか、自分はどうありたいと願っているのかが、徐々にわかってきます。 いまの自分のありのままを見て、自分に問いかけていると、たいてい1ヵ月くらいあれば、自分とはこういうものだということがはっきりしてきます。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ