【全日本】田村男児「僕は嫌われてもいいから、今以上にバチバチのプロレスを見せる」
「明るく楽しく激しいプロレス」を掲げる全日本プロレスの中で「激しく厳しい」に特化したプロレスを表現するレスラー田村男児。田村の2024年は第67代世界ジュニア王者としてスタートした。そして大晦日、激しく厳しい戦いを好むレスラー関本大介(大日本プロレス)とシングルマッチを行う。その大一番を前に2024年を振り返ってもらった。 【写真】9.19新木場で田村と大激闘を繰り広げた本田竜輝 ――昨年暮れの「Jr.BATTLE OF GLORY」で優勝し、大晦日にエル・リンダマン(GLEAT)を破って世界ジュニアヘビー級王座を初戴冠しました。 田村:そして今年1月2日にはデビュー戦の相手でもあった佐藤光留さんと世界ジュニアヘビー級王座の初防衛戦をやらせてもらいました。たまたまでしたが、今ではとても特別な機会をもらったなと思っています。
――王者として“挑戦者・佐藤光留”を迎え撃つ側になりました。気持ちの変化はありましたか? 田村:王者になっても気持ちの変化はないです。でも、デビュー戦の相手だった佐藤光留さんと青木篤志さんは、僕にとって特別な存在。特にお世話になった先輩である佐藤光留さんと防衛戦ができて、嬉しかったです。 ――1月27日八王子、世界ジュニア2度目の防衛戦で岩本煌史さんと戦いました。 田村:それも記憶に残っていますが、2020年8月に僕が初めて世界ジュニアヘビー級王座に挑んだ相手が、当時王者だった岩本煌史さんだったんです。 それが今度は僕がチャンピオンとして岩本さんを迎え撃つ立場になった。なんか色々考えさせられましたね。 3度目の防衛戦は阿部史典さん、Jr.BATTLE OF GLORYで敗れた3人に勝利しお礼参りできました。
――世界ジュニア王座を賭けて、2023年の雪辱を果たしたわけですね。 田村:僕個人としては、世界ジュニアヘビー級王座の防衛戦も良い経験だったし、3月には佐藤光留さんと組んでアジアタッグも獲りました。最強タッグリーグ戦や王道トーナメントにも出場して激動の1年でしたね。 全日本プロレス団体にも様々な問題がありましたが、選手とスタッフが一丸で「全日本プロレス盛り上げていくぞ!」という気持ちにもなりました。 その結果、今たくさんの人たちが全日本プロレスの興行に足を運んでくれる。すごくありがたいことです。 ――田村選手は「プロレスは明るく楽しいだけではなくて、”激しく厳しい”」という一面を見せてくれました。 田村:みんながネタというか、笑いに走っている中、1人か2人ぐらいはそういう選手がいないと締まらない。僕には役割があるので、僕のやり方でプロレスを表現しています。 ――2025年はどういった形でご自身のプロレスを表現していきますか? 田村:”田村男児”というキャラクターをいかに来年に向けてやっていくか、何を伝えていくかだと思います。激しく厳しくやっていくことは変わらないですけど、今以上に僕は僕でバチバチのプロレスをリング上で見せて行きたいですね。