韓国・尹大統領、検察の出頭要請を拒否 再度要請へ
韓国の検察は15日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領(職務停止中)に対し、同日午前に出頭するよう要請したが、拒否されたと明らかにした。聯合ニュースが報じた。捜査当局は、尹氏による「非常戒厳」の宣布について、内乱と職権乱用の疑いで捜査している。 【写真特集】「尹錫悦退陣」と書かれたビラを手に弾劾訴追案の可決を求める市民ら 検察は11日の時点で尹氏に対し、15日午前10時に出頭するよう要請していたという。検察は再度、出頭を要請する方針。出頭に応じれば、任意で事情を聴いたうえで、逮捕状を請求するかどうかを判断する見通し。 大統領は憲法で不訴追特権が認められているが、内乱罪は例外となる。韓国の現職大統領が身柄を拘束されれば、史上初めて。捜査を進める「高官犯罪捜査庁」の高官は、状況次第では大統領の拘束が「可能」としている。 国会は14日、尹氏に対する弾劾訴追案を可決。尹氏は大統領の職務停止に追い込まれた。【ソウル福岡静哉】