寝つきが悪い0歳児がやっと寝た後、カップラーメンの「ご褒美」が悲劇に終わった瞬間
手も目も離せない育児のお供のカップラーメン
2ヵ月前、大学時代の親友が出産をしました。私は大阪在住、彼女は東京在住なので、なかなか会えないのですが、いつも「元気にしてるかな?」「どうしているかな」と想い出す、私にとって大切な友人です。 先日、そんな彼女から電話がかかってきました。出産時の話になったのですが、かなりの難産で“命がけ”の出産だったようです。話を聞いていた私もドキドキするほど、相当大変だったようです。でも出産後は、赤ちゃんはよく寝てくれ、実家からお母さんも手伝いにきてくれて、「夫も面倒をよくみてくれるんだ」と、まるで自分も赤ちゃんのような生活をしていると話してくれたのです。よかった! きっと産後の肥立ちもよくなることでしょう。電話で元気な声を聞いて心から安心しました。 この時期、「赤ちゃんが寝てくれる」というのは、ものすごく最高のことだと思うのです。というのも、うちの息子はとにかく、全然、まったく、「寝ない子」でした。いつまでも寝てくれず、見事な細切れ睡眠……。なんとか寝かしつけようと、夫と交代で立ったまま抱っこし、屈伸運動を1000回くらいやっていた記憶があります(笑)。 そして私は魔の寝不足地獄に陥り、常にガルガルイライラ、夫にもイノシシのように衝突し、相当な苦労をかけましたね。寝不足かつ、慣れない育児にボロボロで、気づけば食事もきちんと摂れていないことが多く、夜中にお腹がグーとなってしまうことも……。そんなとき、私の常備食となっていたのがカップラーメンでした。息子も夫も寝静まった後に食べる、カップラーメンのおいしいことたるや! どこぞの人気ラーメン店にも負けるとも劣らない感動がありました。そして、疲れた私の心をホッと和ませてくれたのです。
あと、ちょっとだったのに……!
やっと眠りについた息子のそばで、「もう大丈夫かな」としばらく様子を見て、「よし、もう多少の物音では起きないだろう」とベッドから離れ、抜き足差し足でキッチンへ。そーっとポットのお湯をカップラーメンにそそぎ、時計の針を確認。この待っている時間が幸せなんですよね……。 グーッとなるおなかを抑えながら、これからの至福のおひとりさまを満喫しようとしたお湯を注いだ2分59秒後に、「オギャァァァ!!!」と部屋に響き渡る天使の泣き声……。ムンクもびっくりの絶望の表情で、私は自分の胸ぐらをギュッと掴んでいました。 再び息子を寝かしつけ、やっとテーブルに戻ってカップラーメンをみると、なんということでしょう!汁を吸いまくった麺が蓋から溢れんばかりに膨れ上がり、私は再びムンクの叫び顔になったのでした……。