日本被団協が石破首相と面会 被爆体験者への援護求めるも回答なし 首相「核抑止の必要性を強調」【長崎】
テレビ長崎
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員などが、石破首相と面会しました。 被団協の出席者は核兵器廃絶などを訴えましたが、石破首相は核抑止の必要性などを強調しました。 面会は首相官邸で午前10時から30分ほど行われ、日本被団協の田中熙巳さんや田中重光さんなど8人が出席しました。 石破首相は冒頭、ノーベル平和賞の受賞に改めて祝意を述べました。 石破 茂 首相 「皆さま方の長年のご努力に対し心から敬意を表し、そして感謝を申し上げる」 面会は冒頭を除いて非公開で行われ、被団協は核兵器廃絶などを石破首相に求めました。 出席者によると石破首相は「将来の核なき世界を目指す思いは一緒」とした一方、国際情勢や日本を取り巻く安全保障環境を挙げ、「核抑止の必要性」を強調したということです。 日本被団協 田中熙巳 代表委員 「世界が被爆者の運動に注目しているのでそのまま放っておく訳にはいかない。政府に対しても首相に対しても注文を付けながら会見を申し入れて議論していきたい」 長崎被災協の会長でもある田中重光代表委員は、国が定めた区域の外で原爆に遭った長崎の「被爆体験者」の援護も求めましたが、首相から具体的な答えはなかったということです。 2025年3月には核兵器禁止条約の締約国会議が開かれ、被団協は少なくともオブザーバー参加を政府に求めたものの、石破首相は明言を避けています。
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