バンカーショットのポイントは手元よりもヘッドを先行させること! 手が左に出ない感覚をつかむための練習ドリル【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯44】
昨年の全米女子アマを制し、先日プロテストに合格した馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す! 今回は「バンカーショットのヘッドさばき」がテーマだ。
シャフトが真っすぐ(垂直に)見えるようにインパクトする
坂詰 前回(第42回)、フェースを開くアプローチの話をしましたが、フェースを開けるようになると、バンカーショットも上手くなります。ですので、今回はバンカーショットの話をしていきたいと思います。 O編 バンカーを苦手にしている人、多いもんね。 坂詰 理由はいくつかあると思うんですが、バンカーが苦手な人って、やっぱりフェースを開けないんですよね。フェースを開けないと、バウンスが強く利かないから、砂が軟らかいバンカーや、砂が多いバンカーになると、ヘッドが砂に突き刺さってザックリしちゃう。そういう経験を重ねていくと、どんどんバンカーが怖くなっちゃうわけです。 O編 アプローチと同じように、フェースを開くと、球が右に飛びそうで嫌だって人が多いよね。
坂詰 リーディングエッジが右を向きますからね。でも、前回も説明しましたが、フェースを開いたときに球が右に飛ぶのは、インパクトで手が左に出ているからなんです。正面から見たとき、シャフトが真っすぐ(垂直に)見えるようにインパクトすれば、フェースをどんなに開いても、球は右に飛ばないんですよ。 O編 そういう意味でも、フィネスショットのアプローチとバンカーは似ているんだね。 坂詰 はい。基本的に、フルショットや50 ~ 60Y以上のアプローチは、右手首をヒンジした(甲側に折った)まま、体の回転でハンドファーストに打ちます。それに対して、フィネスショット(短いアプローチ)やバンカーショットは、ダウンスウィングでヒンジした右手首をリリースして、シャフトが真っすぐ見える状態でインパクトするのがポイントなんですよ。
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