日本初上陸!エリアで唯一天然温泉を備えた「バンヤンツリー・東山 京都」
温泉旅館の魅力を昇華させたリゾート
海外の「バンヤンツリー」はプライベートプールを備えたヴィラを強みとする施設が多いが、敷地内に源泉を有するこのホテルの顔はプールではなく天然温泉。ホテルのコンセプトはずばり、「温泉旅館」だ。 客室は52室のうち8室がプライベート温泉付き。ヒバ材の浴槽の縁には、酒粕や柚子、ほうじ茶、緑茶などを麻袋に包んだ4種の入浴剤と、ヒノキの入浴木が用意されている。 館内には男女別の温泉大浴場もあり、どちらも露天風呂付き。源泉は鬱蒼(うっそう)とした竹林の中にあり、散歩がてら見に行くこともできる。 3階のレストラン「りょうぜん」の食事は、「温泉旅館」らしい季節感のある和食。 「常にその土地の文化や食を大切にする」というバンヤンツリーの方針に基づき、会席コースには地元の食材や、白味噌や黒七味といった京都産の調味料がふんだんに使われている。 なかには日本の伝統的な会席料理にインスパイアされた一皿もあり、京都の食文化をリラックスした雰囲気で体験できるのが特徴だ。料理長が京都の軟水に合う昆布を求めてたどり着いたという 5 年熟成の利尻昆布と鰹節、鮪節を合わせた出汁は、深いうま味が持ち味。 レストランの窓の外には京都で唯一の能舞台があり、夕食時は舞台下の水盤をランタンが照らす幽玄な景色を眺められる。朝食は、テラス席で能舞台の後ろから登る朝日を浴びながら楽しむこともできる。 隈研吾氏が手がけた屋根も壁もない能舞台は、ルーバー状の柱や垂木をとおして竹林や空が抜けて見える造り。山や空と一体化した能舞台を眺めるうちに雑念が消えて無に近づく感覚は、ビーチリゾートでインフィニティプールを眺めている時の感覚と似ている。
独自のセラピー技術に日本の伝統的な癒やしを融合したスパ
プーケットやモルディブなど、アジアや太平洋のリゾート地に高級ホテルを展開するバンヤン・グループは、リラクゼーションとウェルネスに力を入れている高級ホテルグループ。 心、身体、魂を回復させるための「五感の聖域(サンクチュアリ)」を提供することを信条としており、1994年に開業した「バンヤンツリー・プーケット」はアジアの高級スパリゾートの先駆けとして知られる。 現在、世界約60ヵ所で展開されている「バンヤンツリー・スパ」は、タイの伝統療法と東洋医学の観点をミックスしたアプローチが特徴。セラピストたちは全員プーケットにある「バンヤンツリー・スパ・アカデミー」のトレーナーから直々に訓練を受けた精鋭揃いだ。 「バンヤンツリー・東山 京都」のスパで楽しめるのは、バンヤンツリー独自のセラピー技術に日本の伝統的な癒やしを融合させた施術。親指と手のひらで深く圧力をかけて筋肉の緊張を和らげる「バリニーズ」と、肘を使った強力なストロークで筋肉をほぐす「ディープティシュー」が2大人気メニューとなっている。 温泉やスチームサウナを備えた贅沢なトリートメントルームで得られる深いリラクゼーション体験は、「バンヤンツリー・東山 京都」ならではの贅沢だ。日本の建築様式を巧みに取り入れつつ東山の自然と融合した隠れ家リゾートで、心身ともにリラックスする時間を楽しんでみては。 ◼️バンヤンツリー・東山 京都 住所:京都市東山区清閑寺霊山町7番 客室数:52室(6タイプ、温泉付き客室8室) アクセス:京阪本線祇園四条駅からタクシーで10分、JR京都駅からタクシーで15分