ブラックロックのビットコインETF、過去最大の資金流出を記録
ビットコイン(BTC)を追跡する最大の公募ファンドが、立ち上げから約1年後の1月2日に過去最高の資金流出を記録した。 SoSoValueのデータによると、純資産で530億ドル(約8兆2150円、1ドル155円換算)以上を保有する、ナスダック上場のブラックロック(BlackRock)のIBITから、1月2日に3億3200万ドル以上が流出した。12月下旬に記録された1億8800万ドルという以前の記録を短期間で上回った。 データによると、IBITは12月20日以降、立ち上げ以来で初めて連続で資金流出を記録しており、1日あたりの金額は1700万ドル(約26億3500万円)から1月2日の3億3200万ドルの範囲だ。 大規模な資金流出は、ETF(上場投資信託)の戦略、セクター、またはより広範な市場セグメントに対する信頼の欠如と見なされる可能性がある。しかし、これは投資家がポートフォリオのリバランスや利益確定を行っているためかもしれず、必ずしもETFに対するネガティブな見方を示すものではない。 一方、他のETFは資金流入を記録しており、ビットワイズ(Bitwise)のBITBが4800万ドル(約74億4000万円)、フィデリティ(Fidelity)のFBTCが3600万ドルの流入を記録した。グレイスケール(Grayscale)のGBTCは、ほかのETFの中では唯一2300万ドルの流出を記録した。 本記事執筆時点でビットコインは9万7000ドル(約1504万円)をわずかに下回る水準で取引されており、過去24時間で1.5%上昇している。 |翻訳・編集:林理南|画像:BlackRock|原文:BlackRock’s Bitcoin ETF Records Its Largest Outflow
CoinDesk Japan 編集部