あなたはどっち?総資産2億5000万円“億り人”が実践!お金が増えるリアルな選択【Q&A】
案外足りてるかも!?老後資金の見える化を!
必要な老後資金=(月の生活費 - 月の収入)× 老後期間 + その他の支出 「必要資金は個人差が大きいので、漠然と不安を抱くよりまずは見える化を。おおよその額がわかればそれに向かって資産形成すればいいのです。 今は60歳以降でも働き続ける人も多く、投資など資産形成の意識も高まっているので、そこまで不安を抱かなくても大丈夫です」 老後に余るほどのお金は不要!必要な分だけしっかりと 定年退職後も働くなら〔再雇用 or 再就職〕 正解:「再就職」培ったものを活かしてモチベも給与もアップ! 再雇用は、現役時代と同じ仕事内容でも給与が下がる場合が多く、モチベーションが上がりづらい。 「元気で働けるうちは、力を発揮できる再就職先を見つけるほうが、再雇用より収入が高くなる可能性大。そのためには、人脈づくりや下調べなど早めに準備を」 退職時にこだわるのは〔退職金 or 退職日〕 正解:「退職日」1年未満を切り上げるルールで手取りが増える! 退職金は税金が優遇されていて、勤続20年未満は40万円/年、21年超は70万円/年の控除が。 「勤続年数は1年未満は切り上げというルールがあるため、例えば22年ピッタリで退職するより22年2か月で退職=勤続23年になり控除額が大きくなります」
増やすコツ
投資するなら景気が〔いいとき or 悪いとき〕 正解:「悪いとき」景気が悪いときに始めて“一瞬”を逃さない 景気がいいと「投資でも始めるか」となりがち。 「でも、株式相場が上昇して景気が上向きになるときに大きなリターンが得られるのはわずかな期間。景気の悪いときから投資を始めて、市場の上げ相場を逃さないことが大切です。そのためにも投資の知識をつけておきましょう」 投資を始めるなら〔不動産 or 投資信託〕 正解:「投資信託」不動産は手放しにくく、死後に家族が困ることも 物価上昇に強い不動産は投資先としても人気だが、よほど目利きの人でないと、見極めが難しい。 「手放すには時間がかかり、手続きも複雑。相続も大変なので詳しい人が身近にいないなら手を出さないほうがいい。投資のプロが運用する投資信託のほうが現金化しやすいです」 投資用の口座を作るなら〔ネット or 窓口〕 正解:「ネット」手数料が安くポイント付与などメリットが多い 窓口で対面対応がある証券会社は品ぞろえが少なく、手数料も高い傾向が。 「SBI証券や楽天証券などのネット証券なら、品ぞろえが豊富で手数料が安い、投資でポイントがもらえるなどメリットが多い。実店舗はありませんがチャットや電話での相談もできます」 投資先を選ぶなら〔米国 or 全世界〕 正解:「全世界」1つの国に依存せず地域を分散させて 投資を始めたときに迷うのが投資先。 「投資のリスクを下げるには『分散』が基本。まずは特定の株式ではなく分散効果のある投資信託を選びましょう。例えば米国株式だと、米国に何かあったとき、価値がガクンと下がる可能性も。 全世界株式と名のつくものは世界中の成長企業の株に分散投資をしたのに近い効果が得られるものが多いので、手軽に分散投資がしたい人には最適です」 ※投資にはリスクが伴います。きちんと理解し、自分に合った方法で実践しましょう。 教えてくれた人……立川健悟さん●ファイナンシャルプランナー。不動産会社で働くなかで出会ったお金持ちから「本当に増えるお金の使い方」を学ぶ。現在は金融機関にて勤務。近著に『お金が増えるのは、どっち?』(三笠書房)。 取材・文/遊佐信子