【40代、50代】「食べる投資」で季節の変わり目も快適に!免疫力をアップする食べ方とは?
気持ちのいい季節になってきた。だが、寒暖差が激しい日もあったり、季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫力UPは欠かせないところ。そこで、今回は「食事」にフォーカスして免疫力を高める「食べる投資」について、栄養学の専門医・満尾正さんに教えていただいた。
◆食べる投資とは?
よく「健康な体は食事から」といわれるように、免疫力が向上するためには食がカギとなる。「食べる投資」とは、正しい栄養学に基づいた食事をとることで、「健康」という「資産」をつくりあげる「投資」になるという考え方だ。 食べる投資をすることで、下記のようなメリットがあると考えられている。 ・疲れにくくなる ・頭が冴えて思考がクリアに ・趣味などを思い切り楽しめる体力がつく ・免疫力がアップする
◆食事は、3食をどう食べるかが重要です
毎日をアクティブに過ごしたい人にぴったりな食べる投資は、具体的にどのようなことをしたらよいのだろうか。4000名以上の患者さんに免疫力アップのアドバイスをしてきた満尾先生に、3食の食べ方についてのポイントを教えていただいた。 ●朝食はあっさり軽く 朝は体がまだ消化の準備が整っていない状態。胃腸の負担を少なくし、血糖値の上昇を緩やかにする汁物や野菜中心のメニューを心がけよう。例えば、「納豆×キムチ」を食べると、食物繊維と乳酸菌がとれるので朝食にぴったりだ。 ●昼食はしっかりエネルギー補給 消化能力が最も高くなり、痩せる時間帯の昼。朝食が軽い分、お昼でしっかりエネルギーを補給しよう。例えば「オクラ海鮮丼」なら、冷凍オクラと刺身用の魚を活用して手軽につくれて、丼ひとつで済むので取り入れやすい。 ●夕食は早めの時間に軽めに 夜は体が栄養やカロリーを吸収する太りやすい時間帯。空腹を感じない程度に軽く、なるべく早めの時間帯にすませることで、翌日の体調もよくなる。例えば、「鶏むね肉のレンジ蒸し」などにすれば、時短で栄養豊富な食事をとることができる。
◆食べる投資7つのポイント
体のリズムに合わせた食事法の次に、食べるべき栄養素や食材について教えていただいた。基本はご飯やパンなどの「主食」、魚や肉などの「主菜」、野菜や海藻などの「副菜」の3つを意識するだけでOK。 その3つの中に、特に下記の7つのポイントが入るよう心がけると、免疫力を上げることにつながる。 ●ビタミン&ミネラル 体の機能を調節し、健康をサポートする栄養素。特に不足しがちなビタミンDやマグネシウムをとるよう心がけよう。 >>おすすめ食品:小魚、ナッツ、ローヤルゼリー ●発酵食品 乳酸菌などの善玉菌をとることで、腸内細菌や免疫細胞の働きをサポート。 >>おすすめ食品:納豆、味噌、ぬか漬け、ヨーグルト、チーズ ●ファイトケミカル 抗酸化力があり、体の炎症を抑えながら老化や様々な病気のリスクを低下させることが期待できる成分だ。 >>おすすめ食品:玉ねぎ、トマト、高濃度カカオ、ブロッコリー ●食物繊維 腸内細菌の働きを活性化させ整腸効果があるほか、血糖値の上昇を抑制するなどの働きもあり、生活習慣病予防が期待できる。 >>おすすめ食品:きのこ類、里いも、アボカド ●良質な炭水化物 脳や体を動かすエネルギー源となる栄養素。特に、未精製の炭水化物は栄養と糖質を効率よくとれるのでおすすめだ。 >>おすすめ食品:全粒粉のパン、玄米(無農薬のもの) ●良質なオイル 質のいい油は脳を活性化させるほか、代謝の促進や生活習慣病の予防も期待できる。特に魚油に含まれるDHAやEPAは体内の炎症を抑え、免疫機能を向上させる。 >>おすすめ食品:アボカド、ナッツ類、オリーブオイル、サバ缶、亜麻仁油 ●良質なタンパク質 体をつくる材料として必要な栄養素。毎食「手のひら大」のたんぱく質をとることが、免疫力の維持につながる。 >>おすすめ食品:小魚、納豆、鶏ささみ、ローヤルゼリー