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明日シカゴマラソンに挑戦する川内ら有力ランナーのプロ転向で日本のマラソン界はどう変わる?

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THE PAGE

 藤原新は2010年3月末にJR東日本を退社。各社とスポンサー契約を結び、ロンドン五輪(2012年)の日本代表になるなど、プロとして一定の結果を残した。そして、大迫傑という成功例もある。  大迫は2015年3月末に日清食品グループを退社して、プロランナーになった。米国のナイキ・オレゴン・プロジェクトでトレーニングを積み、5000mで13分08秒40の日本記録を樹立すると、日本選手権の1万mを連覇(16~17年)。昨年からマラソンに参戦して、4月のボストンで3位に食い込むと、12月の福岡国際では2時間7分19秒(当時・日本歴代5位)の好タイムをマークしている。  大迫がプロになった理由としては、トレーニング環境と出場レースの選択が大きかったという。以前、日本の「実業団」というシステムについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。 「実業団はストレスフリーで競技ができるという点は非常に大きなメリットだと思います。あと会社に守られていることも大きいですね。人によってはそれがストレスに感じることもあるかもしれませんが、走りに集中できる良い環境だといえます。良くない点は、その人によって違うと思いますけど、僕はチームが出てほしい大会と僕が出たい大会が必ずしもイコールではなかったことです」  実業団ではチームとしての最大目標が、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)になるが、駅伝に縛られず、競技をやりたいと考えている選手は少なくない。また監督・コーチの指導法やチーム方針に不満を持つ選手もいる。その場合、実業団を離れることで、「自由」を手に入れることができるが、そんな決断をできる選手はほとんどいなかった。しかし、近年は変わりつつある。大迫だけでなく“非実業団選手”の活躍が目立っているのだ。  2月の東京マラソンで2時間10分13秒をマークした田中飛鳥は、東海大を卒業後、富士通、西鉄での実業団生活を経て、フリーになった選手。小森コーポレーションに所属していた濱崎達規は南城市役所に勤務する“公務員ランナー”になり、昨年の防府マラソンで2時間11分26秒をマークした。  彼らの存在もあり、今後は実業団に所属しなくても、「やっていける」と考える選手はますます増えることだろう。大迫はナイキとの契約金に加えて、昨年12月にはマニュライフ生命ともスポンサーシップを締結するなど、収入面でも実業団選手より恵まれている。またスポンサーがつかないレベルの選手でも、大会の出場料と賞金(東京マラソンでいうと10位10万円~1位1100万円)である程度の活動費を稼ぐことができるのだ。

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