巨人・阿部監督 完封勝利の戸郷に最敬礼「すごい価値がある完封。ブルペンもチームも助けてくれた」 延長の前夜は投手8人つぎ込む
「巨人5-0広島」(8日、東京ドーム) 巨人が直接対決で首位・広島に快勝し、再び1ゲーム差に迫った。巨人・戸郷と広島・大瀬良の息詰まる投手戦となったが、戸郷の投打にわたる活躍で広島の連勝を7で止めた。 【写真】バットを持っても最敬礼が必要 左前適時打を放つ戸郷 阿部監督は「本当にどっちに流れが転がってもおかしくない状況だったので。とても緊張感のある前半戦でしたね」と振り返った。 七回、モンテスの適時二塁打で先制。なおも無死満塁のチャンスで戸郷が左前に適時打を放ち、左翼・末包の失策を誘い、この回一挙5点のビッグイニングを作った。 「戸郷を(打席に)行かせようか迷ったんですけど、この調子で変えるのは、と思っていかせたんですけど。自分で打って投げて素晴らしかったと思います」とたたえた。 八回終了時にはベンチで戸郷と会話をかわした。「次、中5日でいくので、どうするか聞きにいって、本人が『行く』ということでそれを尊重して」と九回のマウンドに送り出した。 9連戦の2戦目となった前日は延長12回で8人の投手をつぎ込んでいただけに、「すごい価値がある、完封だった。ブルペンもチームも助けてくれた1勝だったと思います」と若きエースの奮闘に最敬礼だった。