パサつく髪を潤いヘアに 乾かすときのスタイリング剤選びや重ねづけのコツを美容師がアドバイス
寒さを感じ始めると、乾燥が気になることも。肌だけでなく、髪もパサつくとツヤを失い、髪型が決まりにくくなることもあります。東京都内のヘアサロンで日々、幅広い年代の女性の髪をケアしている美容師のアミさんに、髪の毛の乾燥を防ぐヘアケアやブローの際に使うスタイリング剤について、詳しいお話を伺いしました。 【漫画】“美容室難民”の女性が「最高の美容師に出会った」ストーリーに羨望の声続出 ◇ ◇ ◇
髪を傷めず洗うため気をつけたいお湯の温度
気温とともに下がる湿度。夏の紫外線でダメージを受けた髪はパサつきやすく、髪の毛の保湿を意識している人も多いでしょう。「肌の調子が良いとメイクの仕上がりが良くなるように、髪の状態が良ければ髪型も決まりやすくなるはず」というアミさん。肌と同じように髪のコンディションには、潤いが重要だと話します。 日々のケアの基本であるシャンプーでも、ちょっとしたことで髪にダメージを与えてしまうことがあるそう。それはお湯の温度です。アミさんによると、人の体温から40度くらいまでがベストなのだとか。 「寒くなってくると熱めのシャワーを浴びる人もいますが、頭皮や髪の乾燥につながるので、髪を洗うときの温度には気をつけてほしい」といい、トリートメントはもちろん、ロングヘアの人は頭皮から水分が届きにくい毛先ほど、しっかりケアする必要があるとアドバイスします。 乾燥が気になる季節には、コンディショナーを普段より多くつけたほうが良いというケア方法をよく目にしますが、実際はどうなのでしょうか。 「とくに多くする必要はありません。そのほうが、コンディションが良くなったとしたら、むしろ普段が足りていないということですね(笑)。髪質に合ったものを使っている前提ですが、必要な量は季節に関係なく決まっています」
髪を乾かす際のスタイリング剤 タイプ別の選び方
髪を洗ったあとに乾かす際、ドライヤーのダメージを防ぐ目的を兼ねて、洗い流さないトリートメントタイプのスタイリング剤を活用する人は少なくありません。とくに乾燥しやすい時期は、静電気対策に使う人も多いでしょう。 ドラッグストアのヘアケアアイテムの棚には、さまざまなタイプの商品が並んでいます。髪質やコンディションに合ったものを選ぶため、アミさんにタイプ別のおすすめを聞きました。 ○ミスト 毛が細い人、猫っ毛といわれる人におすすめです。ドライヤーで乾かす前に噴きつけ、サラッと軽い質感に仕上がるのが特徴。ペタッとなりやすくて、フワッとさせたい人に良いと思います。 ○乳液(ミルク) 癖で広がりやすい人や、ゴワゴワするのが気になる人におすすめです。水分量と油分のバランスがよく、オイルよりしっとり仕上がります。乾燥しやすい人こそ、乳液タイプがいいですね。つけるのは商品や髪質によって、乾かす前でもあとでも、自分の髪に合ったタイミングで使いましょう。 ○オイル パーマやカラーなどでダメージが大きい人には、オイルがおすすめ。髪の表面のダメージを埋めてくれるので、乾かす前につけてからドライヤーをするようにしてください。