松田聖子、「花の82年組」中森明菜、小泉今日子…レジェンド大量出現! アイドル黄金時代到来
松田聖子を生み出した’80年…アイドル史のエポックに
’80年4月1日。日本のアイドル史上、最も重要な存在のひとりがデビューする。 誰もが思い浮かべるだろう、松田聖子である。 【画像】大晦日の緊急会見に同席した元カレ…個人事務所設立で復活宣言!中森明菜「紆余曲折の激動半生」写真 資生堂の洗顔フォーム「エクボ」のCMソング『裸足の季節』でデビュー、続く7月発売の2枚目のシングル『青い珊瑚礁』がオリコンチャート2位、『ザ・ベストテン』では1位を獲得するヒットとなり一躍トップアイドルの仲間入りを果たす。 以後、3枚目の『風は秋色/Eighteen』から’88年の『旅立ちはフリージア』まで24曲連続オリコンチャート週間1位を獲得。同年のブロマイド年間売り上げも1位となり、レイヤーカットをアレンジしカールを組み合わせた聖子の初期の髪型は「聖子ちゃんカット」と呼ばれ若い女性の間で流行した。人気が爆発するいっぽうでその仕草やキャラクター、『ベストテン』1位獲得時に「おかあさ~ん」と泣いて呼びかけたことなどが「ぶりっ子」と揶揄されることもあり、女性お笑い芸人にネタにされたり一般の女性に反感を買われることもあった。 この松田聖子を生み出した’80年という年が、アイドル史の中でのひとつのエポックとなる。 同年デビューの女性アイドルは、西城秀樹の妹としてオーディションに合格した『スマイル・フォー・ミー』や『けんかをやめて』の河合奈保子、『ハロー・グッバイ』や『春なのに』のヒット曲をもち、現在の天皇陛下がファンでコンサートにも訪れたことでも注目を集めた柏原よしえ(現・柏原芳恵)、のちに『タッチ』のヒットでも知られる岩崎宏美の妹・岩崎良美などがいる。 いっぽうドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)の生徒役として出演していたジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)所属の田原俊彦、野村義男、近藤真彦の3人が「たのきんトリオ」と称され、爆発的人気を得る。なかでも田原と聖子はNHKの音楽番組『レッツゴーヤング』内で結成されたグループ「サンデーズ」のメンバーとしてもお茶の間に親しまれ、2人が共演したグリコチョコレートのCMも話題を集めた。『金八』では、不良女生徒役で注目を集めた三原順子(現・三原じゅん子)も輩出、同年『セクシー・ナイト』でデビューを飾った。 聖子とたのきん、女性アイドルと男性アイドルが同時期に爆発的人気を得たことによって、しばらく低迷気味だったアイドル界は一気に勢いを取り戻し、『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』『ザ・トップテン』『レッツゴーヤング』『ヤンヤン歌うスタジオ』といった、人気アイドルが多数出演する歌番組、ランキング番組も一気に華やぐアイドル黄金時代が幕をあける。