郷里の実家にひとり住まいの兄、死去…都内に家族で暮らす弟が思わず叫んだ、兄の遺言書の「まさかの内容」
兄が遺した、まさかの遺言書の内容
ところが今回、兄が亡くなったことで、驚くような事実が判明した。 「兄はとんでもない遺言書を残していたのです」 兄が遺した公正証書遺言の内容は〈全財産を交際相手の女性に遺贈する〉というものでした。 「思わず〈なにかの間違いでは?〉って叫んでしまいました」 「遺言書には〈長年にわたって心の支えになってくれた明子さん(交際相手の名前)に感謝します〉とありました。まさか、こんなことになるなんて…」 山田さんの実家も収益不動産も、関西の人気エリアにある価値の高いもの。 「兄に交際相手がいたことも知りませんでしたが、実家の不動産が全部売却されていたことも知りませんでした。事情を聞きつけた近所の幼馴染から連絡をもらって、本当に驚きましたよ…」 だが、いまとなっては事実は藪の中である。きょうだいには「遺留分」がないため、遺言書が準備されていた以上、どうしようもないのだ。 「兄のことを何も知らなかったということです。理不尽だと思いますが、法律ですから…。あきらめるしかありませんよね…」 相続の結末が、なんとも納得できないケースは少なくない。相続において、山田さんのような思いをしている方もいるのではないだろうか。 [参考資料] 法テラス 「遺言がある場合、相続はどのようになされますか。」 法テラス 「遺留分とは何ですか。」
THE GOLD ONLINE編集部