【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】田中会心はタイトルホルダーが舌を巻くほどの先行技術を持つが「脚はまだ83点」
<6日・小倉競輪・2日目> 【記者コラム・森川和也の追走一杯】 2日目敗者戦の4R選抜は、点数最上位の田中会心(24)=熊本・123期=が前受けからの突っ張り先行で押し切った。「やっぱり末が甘くなったけど初日がふがいなかったし、まずは勝ててよかった」。崩した体調が戻ったばかりで絶好調とまではいかないが、「ちょっとずつは戻っていますね」と今年初1着をゲットして少しだけ笑みを浮かべた。 【競輪2024年賞金取得上位30人(女子)表】 先日、師匠でGⅠタイトルホルダーの合志正臣がうなるように話してくれた。「(田中)会心の先行技術はまさに天才的。話を聞くだけでもカネが取れる。それくらいのレベルですよ」。流し方、後方確認の仕方、踏み上げ方。どれをとっても天性のものだそうで「最初に基本を教えただけで、今はこっちが他の弟子に教えるために質問していますよ」と舌を巻くばかりだそうだが、最後に一言だけ加えたのは「脚力自体はまだ83点くらいしかないのがね」。そのあたりを本人に聞いてみると「そんなことを言ってくれていました? 褒めてもらえているのはうれしいけど、やっぱり脚がまだ…」と頭をかく。 前期は11月別府で1、2班戦初Vを達成したが、追い上げが届かずS級点を逃した。「熊本の若手は強いし、練習で全くかなわない。技術だけじゃなくて力をつけないと上は狙えないので、これからもっと頑張ります」。最終日も気持ちを切らさず、ひたすらに逃げまくる。▼4Rは前期S級の横内裕人を相手に先行勝負だ。4―6―127、1―4―26。 ▼6R(篠塚光一)伊藤大志は約20年ぶりのA級戦で知らない選手が多い。松本京太を残し過ぎれば、篠塚が3番手から突き抜けることも。4―1―235。