岩屋外相の訪中「ゼロ回答」でも日本からの〝土産〟多く 軽く扱われ自ら媚びた節、中国は石破政権に「日米の分断」図り
それにも関わらず、岩屋氏は会談後、10年間有効な観光ビザを新設するなど、中国人向けのビザ発給要件を緩和すると表明した。中国側が先に日本人向け短期ビザの免除を再開したとはいえ、全体を見れば、日本からの土産の方が多い。朝貢外交のようだ。
ここには「台湾有事」への緊迫感はない。石破政権は自由社会の「柔らかい脇腹」となるのか。トランプ氏は黙っていまい。
■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。