ヨコハマ映画祭で主演女優賞、助演女優賞を〝姉妹受賞〟し、初のツーショットを披露した美穂さん（左）と忍。互いの自慢の姉、妹だった（1996年撮影）

6日に急死した女優で歌手、中山美穂さん（享年54）の葬儀が12日、東京都内の寺院で営まれた。涙ながらに喪主あいさつに立った妹で女優、中山忍（51）は、美穂さんの公式サイトを通じて家族葬として執り行ったことを報告。フランスから帰国した故人の長男（20）が遺体と対面したことを明かし、「私にとって姉は『永遠のシャイニングスター』です」と美穂さんの名曲になぞらえて思いをしたためた。 【写真】故・中山美穂さんの自宅に入った妹の中山忍 冬の青く澄み渡った空に向かって、最愛の姉が旅立った。 祭壇はピンクや白、黄色の花々に加え、故人の情熱的な一面を思い起こさせる深紅のダリアが飾られた。その真ん中に、最近お気に入りだったドレスをまとい、楽しそうに歌う美穂さんの遺影。「姉を愛してくださったすべての皆様へ」と題した忍のコメントには「華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした」と表現した。 複数の関係者によると、葬儀には忍をはじめ、母親、弟、所属事務所やレコード会社関係者ら約20人が参列。思い出の写真が所狭しと飾られ、美穂さんのヒット曲やアルバム収録曲が流れるなど、故人の功績をたたえる時間になった。 涙ながらに喪主あいさつを務めた忍は3人姉弟の次女。姉を見送りに行った空港でスタッフに見初められて芸能界入り。一緒に仕事をする機会は少なかったが、頻繁にメールや電話で連絡を取り合うなど、すごく仲がよかった。 忍が亜細亜大に入学した際には美穂さんがお祝いで妹の欲しがっていたワープロをプレゼントし、美穂さんがパリで子供を産んだときには、日本製の赤ちゃん用品を忍が送るなど、常に相手を気遣う間柄だった。 一昨年5月には美穂さんがインスタグラムにツーショット写真を添えて「大好きな妹は子供の頃からいつも私の後を付いてきます。今も何かある毎に来てくれます。忍が妹で本当に良かった」とつづるほど。 それだけに忍は亡きがらと対面後、「お別れまでのほんの数日間ではありましたが、子供の頃に戻って枕を並べ、姉の横顔を見つめながら眠りについたこの穏やかなひとときは宝物となりました」と述懐。 美穂さんが元夫の作家でミュージシャン、辻仁成（65）との間にもうけた長男もフランスから駆け付け対面したと明かし、「何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました。手を繋ぎ、そっと寄り添う2人の姿は、とてもとても幸せなものでした」としたためた。