米歌手ら音楽界でのAI制限要請 「創造力冒涜」200人公開書簡
【ニューヨーク共同】米国で活躍する200人以上の人気歌手らが3日までに公開書簡で、音楽界での人工知能(AI)の使用は「人間の創造力に対する冒涜」だとして、IT企業などに音楽を生成するAIの開発を制限するよう求めた。グラミー賞受賞者のスティービー・ワンダーさんやビリー・アイリッシュさんが名を連ねた。 書簡は一部の大手企業が本人たちの許可を得ずに歌手の歌声などをAIに学習させて大量の作品を生み出し、人間の仕事を奪おうとしていると指摘。業界で働く人々が壊滅的な打撃を受けると警告し、「搾取的な使用」から歌手らを守る必要があると強調した。 音楽界では一方でAI技術活用の試みも広がっている。