侍ジャパン・森下翔太がフェンス直撃打 実戦勘OK! 初ライブBPで隅田撃ち
野球日本代表「侍ジャパン」は2日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(9日開幕、東京ドームほか)に向けて、宮崎市の清武運動公園で事前合宿の第2クール初日に臨んだ。中軸候補の一人に挙がる森下翔太外野手(24)=阪神=は、ライブBP(実戦形式の打撃練習)で左翼フェンス直撃の安打を放ち、状態の良さを示した。 宮崎に降る雨を切り裂き伸びていく打球が、主砲の頼もしさを強烈に印象付けた。中軸候補の森下が合宿最初の実戦形式の練習で左翼フェンス直撃の快打。初対戦の隅田(西武)が投じた外角寄りの球に対し、迷いなく振り抜き、球場をざわつかせた。 「しっかりボールに対して振れていた。井端監督、コーチ陣の前で一本出て良かった」 DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで敗退してから20日。実戦から遠ざかっていても、関係ない。1打席目は空振り三振に倒れたが、2打席目で修正。ネット裏から見守った井端監督は「(実戦から離れても)最初から振れる。そこは彼の持ち味。対応の早さもある」と絶賛した。 井端ジャパンの〝突破口男〟として期待されている。2年目の今季は得点圏打率・351と勝負強さが光り、昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では、3番打者として活躍。同大会の台湾との初戦では0-0の七回に先制ソロを放ち、突破口を開いた。試合を動かす力を持っており、指揮官は「(試合が)膠着しているときに何とかしてくれる。去年も助かりました。期待感しかない」と話した。 2019年大会に続く連覇へ。「勝負どころでの一本を評価されて侍ジャパンに入ったと思う。出そう出そうと思っても出ない。練習からやるべきことをやって臨む」と森下。背番号1が日本代表の中心で輝く。(武田千怜)