「後半はそこまでプレスに来なかった」三笘薫が明かすマンC戦の勝因。なぜ前半は手も足もでなかったブライトンが王者を撃破できたのか。交代時に“笑顔”の理由も【現地発】
まるで違うチームかのごとくパフォーマンスが改善
11月9日に行われたプレミアリーグの第11節。本拠地に王者マンチェスター・シティを迎えたブライトンは、後半途中まで試合を追う展開だったが終盤に連続得点を挙げて鮮やかな逆転勝利を飾り、最高の形でインターナショナルウィークを迎えることになった。 【動画】絶妙トラップ→アウトサイドクロス!三笘が起点となったブライトンの同点弾 前半は、リーグ4連覇中の王者を相手に手も足も出なかった。そして23分にマテオ・コバチッチのスルーパスからアーリング・ハーランドが先制点を決めると、その後もブライトンは劣勢の時間帯が長くなる。 点差は1点だったが、得点差以上に苦しい状況にあると感じられた。ハーフタイム時点では、大方のサッカーファンが「ブライトンの逆転は困難」と考えていたのではないだろうか。 定位置の左サイドハーフに入った三笘も、対峙したイングランド代表カイル・ウォーカーのタイトなマークに苦しめられ、好機を演出できずにいた。だが後半になると、ピッチに飛び出したブライトンイレブンは、シャープな動き出しや球際の粘りを見せ、まるで違うチームかのごとくパフォーマンスが改善される。 三笘もその一人で、ハーフタイム以降は普段の危険な存在になり代わり、チャンスをつくる場面が増えていった。試合後の本人は、相手のプレスも弱くなり、プレーがしやすくなったことが要因だったと振り返っている。 「そこまでプレスに来なかったので、後半は。余裕ができたのと、後ろのディフェンスラインもなかなかコンパクトなんで、サイドが開く。そこで蹴れれば前進できるっていうのは簡単でした」 そして78分に生まれた途中出場のジョアン・ペドロの同点弾の起点となったのも、この背番号22だった。ヤン・ポール・ファン・ヘッケからの好フィードを受け、トラップ直後にすかさず右足のアウトサイドで折り返し。一度は跳ね返されたが、再び拾ってダニー・ウェルベックへパスを送ると、ゴール前でマンCの守備陣がもたついて混戦状態に。最後はペドロが詰めてゴールが生まれた。 さらに5分後にはファイナルサードでの鮮やかなパスプレーから、これまたサブで出場したマット・オライリーがボックス内に走りこみ、左足でネットを揺らす。こうしてブライトンの逆転劇が見事に完結したのだった。
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