「スマホのバッテリーを充電しながら使う」のは本当に危険なのか?
■「満充電」もバッテリーに悪影響を与えることがある 過度な振れ幅(0%→100%)でバッテリーを使いきってから、満充電を繰り返すと、バッテリーの負荷が高く、悪影響を与えることがあります。0%→100%の振れ幅の満充電ではなく、20%~80%程度のバッテリー残量をキープすることを意識し、こまめに充電すると良いでしょう。 ■「フル充電サイクル」を意識する バッテリーを使い切ってから満充電することは「フル充電サイクル」とも呼ばれます。バッテリーの容量が0%から100%まで完全に充電され、そして再び0%まで使い切ることが1サイクルとカウントされます。 たとえばiPhone 15モデルのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した場合に、本来の容量の80%を維持できるように設計されています。逆に言えば、100%まで充電してフル充電サイクルを繰り返すほど、バッテリー性能は劣化していくと言えるでしょう。 「充電しながらスマホを使う」ことの危険性はあまり大きなものではありませんが、フル充電サイクルを意識するならばやはり充電は8割で留める方が望ましいです。 ■アダプタの選び方と注意点 アダプタと充電ケーブルの選び方も大切です。たとえばiPhoneの場合、基本的にはApple純正のアダプタとケーブルを使うことをおすすめします。百均のアダプタやUSBケーブルの中には、純正品と遜色ない性能のものもありますが、そうではない製品もあるので注意しましょう。 今回は「スマホを充電しながら使うのは本当に危険なのか?」を解説しました。結論から言えば「スマホを充電しながら連続で動画を再生し、なおかつその上から布団をかける」といった異様に発熱しやすい環境での利用でない限りは、大きな危険性はありません。 ただしバッテリーが長年の利用によって膨張していたり、異常に発熱している場合は利用を避けましょう。正しい手順でリチウムイオン電池を廃棄する必要があります。バッテリーがあまり劣化していない状態ならば「フル充電サイクル」を意識することで、バッテリーをより長持ちさせることもできるでしょう。
オトナライフ