静岡・川勝知事「早く去るのが県民のため」“職業差別発言”で「辞職願」提出 辞世の句も
日テレNEWS NNN
職業差別ともとれる発言をした静岡県の川勝知事が10日、辞職願を提出しました。当初は6月としていた辞職の時期を早めた形ですが、理由について「早く去るのが県民のため」と語りました。 ◇ “不適切発言”が波紋を呼んだ静岡・川勝平太知事(75)。辞める決意をした今の心境を聞かれると… 静岡県 川勝平太知事(75) 「心境? 『散りぬべき 時知りてこそ 世の中の花も花なれ 人も人なれ』。細川ガラシャです」 引用したのは戦国武将、明智光秀の娘・細川ガラシャがのこした辞世の句です。 そして午前9時すぎ、足早に辞職願を提出。渡してから退室するまでわずか10秒ほど。知事は笑みを浮かべ、どこか晴れやかな表情でした。 ◇ 静岡県 川勝平太知事(4月1日) 「野菜を売ったり牛の世話をしたりモノを作ったりとかと違って、基本的に皆さま方(県庁職員)は頭脳・知性の高い方たちです」 きっかけは、職業差別ともとれる“不適切発言”でした。この翌日には… 静岡県 川勝平太知事 「6月の議会をもってこの職を辞そうと思っております」 突然の“辞職表明”。当初は6月の県議会初日に辞職する意向を示しましたが、早める結果になりました。その理由は… 静岡県 川勝平太知事 「県民の皆さま方に大変なご迷惑がかかっていると自覚がございましたので、なるべく早く私が去るのが県民のためになると」 ――辞職願はどういった内容? 静岡県 川勝平太知事 「一身上の理由により退職願を出すと」 また、自民党や公明党から早期の辞職を求められていたことも背景にあるといいます。その上で1番の理由は「リニア問題について開業延期という区切りついたこと」と強調しました。川勝知事は来月10日に失職することになります。 静岡県 川勝平太知事 「職業差別というのは悪なんです、差別してはいけない。人を断罪することができる言葉です」 (4月10日放送『news zero』より)