3番復帰のDeNA・佐野恵太「良いスイングで捉えられた」 中日・高橋宏斗撃ちの先制の適時二塁打
(セ・リーグ、中日-DeNA、9回戦、28日、バンテリンD)DeNA打線が牙城を崩した。中日先発は試合前時点で55回を投げて防御率0・49の高橋宏。安定感抜群の右腕から先制打を放ったのは、5日以来の3番に入った佐野だ。中堅フェンス直撃の適時二塁打に「後ろにつなぐ気持ちでいった結果、良いスイングで捉えられた。度会の走塁のおかげでタイムリーになった」と声を弾ませた。 打線は角度と球威のある直球に押され、四回1死まで無安打に抑えられた。突破口を開いたのは、ドラフト1位・度会(ENEOS)だった。チーム初安打となる左前打を放ち、続く佐野は低めに沈み切らないスプリットを強振。一塁走者の度会は思い切りのいい走塁で一気に生還した。 弾みをつけた打線は1-0の五回に3安打を集め、相手の失策にも乗じて一挙3得点。今季初対戦だった高橋宏から主導権を握った。三浦監督は「真っすぐも変化球も全部がいい。何とか点を取れるように」と勝負を見据えていた。その言葉通り、五回はバント安打に犠打、そして犠飛を絡めて難敵を攻略した。 試合前時点のチームの犠打数はリーグ最少の27。持ち前の長打力を生かした攻撃がDeNAのスタイルだが、この日は手堅い攻めで得点を重ねた。(鈴木智紘)