<ポタフェス>“過去最大の導体量” のBrise Audio「OROCHI-Ultimate」。NOBUNAGA Labs/onso/DEKONIも初お披露目ケーブルが多数
イヤホン・ヘッドホン専門店のe☆イヤホンが主催する、ポータブルオーディオ関連ブランドの展示試聴イベント「ポタフェス 2024冬 秋葉原」が、東京・ベルサール秋葉原にて12月14日(土)・15日(日)に開催される。 【画像】DEKONIブランドはモジュール式イヤホンケーブルを初お披露目 本稿では、会場B1FにブースをかまえるBrise Audio(ブリスオーディオ)やBispa、onso/Pentaconn/Rosenkranz/WiseTech/宮地商会M.I.D.C-audioなどの出展模様をお届けする。 ■ブリスオーディオのリケーブルが新線材から専用モデルまで粒ぞろい ブリスオーディオは、過去最大級の導体量を投入して高音質化を図ったイヤホンケーブル新製品「OROCHI-Ultimate」を中心に、9月の発売から好評が続いているという「AKAGANE LE2」、特定のヘッドホン専用に設計された「BSHP」ケーブルなどを展示。ヘッドホンアンプの試聴デモも展開している。 OROCHI-Ultimateは12月2日より受注生産にて販売開始した新製品。秋のイベントに参考出展した際は試作段階だったため、正式な製品版が試聴できるのは今回が初という。導体に独自の高機能高純度銅を採用、イヤホンケーブルとして限界に近い導体量を投入したモデルで、オーケストラなど編成の大きな楽曲でも、解像感が高く情報量の多い再生ができるとしている。かなり硬いケーブルのため取り回しには留意してほしいとのことで、とくに軽めのIEMなどで使いたい場合は、まずは試聴機で実用性をチェックしてほしいということだ。 AKAGANE LE2は上述のOROCHIとは対照的ともいえるモデルで、スマホでの再生やポータブルDACとの併用にも適した柔軟な音質と使い勝手を備える。導体は同じ高機能高純度銅を採用。 ■宮地商会はDekoniのモジュール式イヤホンケーブルを初お披露目 宮地商会は、イヤーパッド/イヤーピース/キャリーケースなどヘッドホン/イヤホンの関連アクセサリーを手掛けるDekoni Audioブランドから、モジュラーケーブルシステム「ENSEMBLE CABLES」を国内初お披露目。プラグ付きケーブルとコネクター付きケーブルの2パーツからなるヘッドホン/イヤホンケーブルで、端子の組み合わせを手持ちの機器と用途に合わせて自由にカスタムできる。 導体は銅線/シルバーコーティング銅線の2種、プラグは4.4mm 5極/6.35mmの計4種、コネクターは3.5mm/ゼンハイザーHD600用/Mini XLR(いずれもY字型)の3種をラインナップする。ブースではすべてのモデルで試聴が可能。発売は2025年1月以降を予定。決まりしだい同社の公式SNSにてアナウンスされる。価格はパーツごとにそれぞれ異なるが、おおよそ1パーツあたり1万円くらいを予定しているとのこと。 ■NOBUNAGA Labsは新製品から参考出展まで導体やグレードもさまざま ワイズテックのNOBUNAGA Labsブランドでは、イベント初出展となるアイテムを多数ラインナップ。4N純銀パラジウムメッキ導体を採用した “VISIONシリーズ” から本日14日に発売された、16芯構成の新フラグシップモデル「玉兎 極」「CERES-Omega」をはじめ、ユーザーのリクエストから着想したというFitEarのカスタムIEM専用ケーブル、導体に4N純銀金メッキを採用した片出しヘッドホンケーブル、さらに上述のVISIONシリーズと同導体を採用したヘッドホンケーブルの片出し/両出しモデルなど、さまざまなモデルを試聴できる。 新しいフラグシップの試聴は本日から解禁となり、ユーザーからの期待の声も届いているという。強化された音の質感やディテールの再現性を確かめてほしいとアピールする。玉兎 極とCERES-Omega以外の4モデルについては、型番や予価もいっさい決まっていない参考出展。それぞれの音質をぜひ会場で確かめてみてほしい。 ■onsoでは新旧製品の聴き比べのほかハイエンドな受注品をイベント初出展 onso(ひさご電材)からも初出展の新製品が登場。MMCX対応のイヤホンケーブル「08(ぜろはち)」は、同ブランドのベンチマーク「03」をブラッシュアップしたモデルで、導体の構成を変更、全体量も増加している。会場では03との比較試聴が可能で、細かなデザインの違いも実際に確認できる。ほか、FOCALのヘッドホン「UTOPIA SG」専用コネクターを搭載した「03」モデルも展示。受注生産のため量販店などでも試聴が困難なモデルだが、今回のイベントで初めて試聴の場が設けられた。 ■Pentaconnは新製品だけでなくバンドルキャンペーン中のイヤホンにも注目が Pentaconnは、今年5月に発売した同ブランド初のイヤホン「Scyne α01」の試聴を展開。LCPドーム+LSR(液体シリコン)エッジΦ10.2mm複合振動板を搭載し、音の歪みを抑えたクリアでフラットな再生を実現したというモデルで、Pentaconn earコネクターによるリケーブルにも対応。会場ではケーブルの比較試聴も可能だ。現在本モデルを購入すると、金属コアを内蔵したイヤーピース「COREIR BRASS」(S/MS/M/L) 各1ペアがプレゼントされるバンドルキャンペーンも実施中。 また2025年2月頃の発売を予定しているという銀メッキプラグも参考出展されており、これを使った試作品のイヤホンケーブルを試聴できる。既存の金メッキおよび無メッキのモデル(いずれもOFC素地/税込12,000円)に比べて、少し高いくらいを予定しているとのことで、4.4mm 5極プラグのストレート型/L型の2モデルをラインナップする。担当者によれば、銀メッキモデルは中域のバランスに優れ、とくに音場の広がり感が向上するという。
編集部:松原ひな子