京都大学出身、若き職人に密着「甘納豆のイメージを変えたい」【LIFE ~夢のカタチ~】
「夢」をキーワードに人生の輝く瞬間を浮き彫りにするドキュメント番組『LIFE ~夢のカタチ~』(ABCテレビ)。5月25日放送回では、「甘納豆のイメージを変えたい」との思いで日々励む、若き職人に密着する。 【写真】若き職人・近藤さんが手掛ける「ジェラート」 京都で約100年の歴史を刻む甘納豆専門店「斗六屋」の隣に2022年、新たにオープンした、豆や木の実などの「種」から作る砂糖菓子ショップ「SHUKA」。4代目店主・近藤健史さんが手掛け、ブティックのような洒落た店内には、豆や木の実など、いわゆる「種」から作る砂糖菓子が宝石のようにディスプレイされている。 京都大学大学院で微生物を研究した近藤さんは、大手菓子店で修業し、2016年に「斗六屋」に入社。同世代の若者にとって甘納豆は「年配向けのお菓子」という認識のなか、そんなイメージを変えたい、若い人にも食べてもらいたいという思いで作ったのが「SHUKA」だという。 ローマに留学中だった親友を訪ねた近藤さんは、「海外で認められればインパクトを与えられるかもしれない」と考え、イタリアで開催されるスローフードの世界大会に甘納豆を出品。しかし反応は薄く、評価されることはなかったという。その際に、どんなお菓子が世界中で愛されているか考えた近藤さんが気づいたのは、イタリアのジェラートのおいしさだった。 ジェラートに着目した近藤さんはジェラート世界チャンピオンの店で修業し、イタリアンジェラートの配合理論を習得。そして、甘納豆の素材となる「種」を使ったジェラートを思いつく。それは乳脂肪を使わない植物性ジェラートで、理系脳を活かして研究を重ね、5年の歳月をかけて6種類のジェラートが誕生した。 ラインアップは、カカオ、カシューナッツ、ピスタチオ、斗六豆バニラ、丹波黒豆、瑞穂大納言小豆。自家製の厳選素材そのものの色と味が絶品で、現在は外国人観光客にも人気の品に。そんななか、季節の新作「よもぎ餅」に挑戦することに、餅の独特な食感を追求する近藤さんに、同番組が迫る。 この模様は5月25日・昼11時より放送される。