偽装「香箱」対策を検討 輪島視察の江藤農相、漁協側に
江藤拓農相は16日、能登半島地震と奥能登豪雨による現地調査のため石川県入りし、視察した輪島港で漁協関係者と意見交換した。北海道産のオオズワイガニが石川県産ズワイガニの雌「香箱ガニ」と偽装して販売されて香箱の値崩れを招いているとの指摘に、「漁業者の収入減になっていることは事実。対応を検討したい」と説明した。 輪島市小型底引き組合の沖崎勝敏会長(50)らがオオズワイガニの影響で県産のカニが「半値程度になっており、死活問題だ」と訴えた。県漁協輪島支所の川端進吉副運営委員長は隆起した海底の浚渫(しゅんせつ)を早期に完了することも求めた。江藤農相は「知恵を出して復興のスピードが増すよう努力したい」と述べた。 滝波宏文副大臣と山本佐知子政務官、宮下正博、堂前利昭の両県議が同行した。