「どうせやってもダメなんかじゃない」16歳で自殺未遂、車椅子の豆塚エリさん 自身の経験いかし新規事業立ち上げへ
■働きたいけど働けないを支えたい この日、豆塚さんは仕事の合間をぬって商店街を訪れました。クラファンの最終目標は500万円。それを達成するため商店街の人に協力を依頼し、店にチラシを置いてもらいます。 豆塚エリさん: 「普段から応援してもらっているので、今回のクラファンについてもかなり積極的に応援してくれている」 スクールは、仕事を依頼してくる企業と受講生との橋渡し役となり、就労支援につなげます。そのためにも豆塚さんは、1人でも多くの人にスクールへの理解が深まってほしいと願っています。 豆塚エリさん: 「健常者のようにとは言えないが、同じ形態で働けるので、ますます障害者と健常者の接点が増えていくと思う。その中で『障害があるけど、ちゃんとやれるんだ』とか、何かイメージをプラスに変えていけるのではないかと思う」 NPOには早速、受講希望の問い合わせや企業からの連絡が来ています。豆塚さんはスクールが社会から必要とされていると実感しています。 豆塚エリさん: 「まずは自信をつけてほしい。どうせやってもダメなんじゃないかと思い込みがあったが実際はそうではない。自分の書いた文章が認められて、それだけでも嬉しいと思えるし。何か小さいことから自己肯定感を上げていく、そのきっかけづくりにしたい」 車いすの詩人の新たな挑戦。「居場所」作りは“誰かのため”だけでなく豆塚さん自身の夢でもあります。
大分放送