ブローザホーンで宝塚記念を制してガッツポーズする菅原明騎手（撮影・宮崎幸一）

＜とっておきメモ＞ 　6年目の菅原明騎手には「格闘技観戦」という趣味がある。日本のボクシングや総合格闘技はもちろん、海外の格闘技も数年前から観戦。同じスポーツ選手として日々、刺激をもらってきた。 　「格闘技って面白いですよね。海外でいうと、UFC（米国最大級の総合格闘技団体）はよく見ています。（コナー）マクレガー選手とか、（ネイト）ディアス選手とかが好きですね」 　試合は競馬開催の行われる土日に多いことから、見るのは後日、録画かYouTubeでゆっくりと観戦。公式サイトから無料で視聴可能となっている試合は、ほとんど見たという。そこで、格闘技で屈強な男たちを見ているからか。筋トレにも興味を持ち、日々の生活に取り入れてきた。 　「格闘技を見ていることもあると思いますが、筋トレも趣味になっています。家にトレーニング用の部屋があって、そこでも鍛えていて。筋力がついてくるとうれしくて、ハマってしまいました」とメリハリのついた二の腕を見せ、白い歯をこぼしていた。 　他のスポーツ選手から得た刺激、そして筋力トレーニングを、騎手としての技術向上に生かしてきた。全てはG1制覇のため－。宝塚記念で見せた直線での力強い手綱さばきは、己の肉体を鍛え、そして磨き続けた結果に違いない。 　【中央競馬担当＝藤本真育】