60代一人暮らし、手間なく無理なく“ひとりごはん”はいいこと尽くし!瀬尾幸子さん実践の「がんばらない食べ方」とは
楽しく自由においしく食べる。『60代ひとり暮らし。瀬尾幸子さんのがんばらない食べ方』(世界文化社)は、未来を健やかに生きるためのレシピ集です。 【マンガ】瀬尾幸子さんのがんばらないごはん作り
料理はがんばりすぎなくていい
料理研究家の瀬尾幸子さんは、60代でひとり暮らし。シニアと呼ばれる世代ですが、ひたひたとやってくる“老い”がリアルになる年頃でもあります。 「1日3食として、60歳から80歳の誕生日までは2万1900食。今が、今後を楽しく過ごすためのラストチャンス!」ととらえ、瀬尾さんは「がんばらない食べ方」を考案しました。 「シニアは今が大事」と瀬尾さん。シニアでなくとも、「今」を楽しむことが未来への生きがいへとつながるのは、どの世代にも共通する願いです。
とことんまで、がんばらない
瀬尾さん流ひとりごはんの基本は、 1 食べたいものを、おいしく食べる 2 手間をかけず簡単に、がんばらない 3 体にいいものを、まんべんなく この3か条です。本職の料理研究家の方に言われると、どこかホッとしませんか。 私達は、料理=手作り、食事=家族全員の栄養を考える、等々、自らハードルを上げてがんばってしまうのです。 もちろん、食卓の見栄えや栄養バランスも重要です。でも、食事は「おいしく楽しく」が最優先。ストレスフリーは最高の調味料です。
便利なものを惜しみなく活用する
瀬尾さんいわく「出汁(だし)は顆粒だしだっていい」ついでに「みそは種類が多いほうが飽きない」。最近はさまざまな顆粒だしがありますし、素材を粉砕して小分けにしただしパックもあります。便利な市販品でタイパ(タイムパフォーマンス)とエネパ(エネルギーパフォーマンス)の両方を叶えましょう。 みそは種類によって味が異なり、いくつか常備しておくと味のマンネリ化がふせげるそうです。「八丁みそ(豆みそ)は、砂糖を加えれば中華料理でよく使う甜麺醤(テンメンジャン)の代わりになる」とのこと。日持ちもするし、冷凍保存も可能なので、これを機に買ってみるのもいいですね。 近年、オーブントースターの進化が止まりません。「遠赤外線で、高温でカリッとおいしく焼ける優秀な調理器具」と、瀬尾さんも太鼓判。 しかも「魚を焼いたあとでパンを焼いても、魚臭くならなりません」って知っていましたか? ただし、焼けた後に入れっぱなしにすると臭いはつくそうですので、ここだけご注意を。