決戦直前に“ファンの笑顔”で一致団結「カープやサンフレに負けたくない」広島は感謝のB初優勝
■ 優勝の立役者「なんとか恩返ししたい」
そしてもう一人、“広島”に対する特別な思いを語った選手がいた。移籍1年目でチャンピオンシップMVPに輝く活躍を見せた山崎稜だ。ファイナルでは第1戦、第2戦と2試合連続で2桁得点をマークし、優勝を決めた第3戦も武器である3ポイントシュートを2本成功。負けたら終わりのCSで抜群の勝負強さを見せた立役者の一人だ。 埼玉県出身で優勝経験ある宇都宮ブレックスにも在籍していた山崎は、「広島ではカープとサンフレッチェの知名度が高くて、それに負けたくないという思いもあった。広島のバスケット、ドラゴンフライズをどんどん根付かせるというか、もっともっと広めていきたいと思ってもいた」と、新天地で戦う今シーズンに込めていた思いを吐露。 「自分たちが勝つことで注目してくださるとわかっていましたし、今日は新しくできた大きなスタジアムでパブリックビューイングもしてくださって、本当に注目されているんだなと感じました。そういう広島県全体で応援して下さる方々になんとか恩返ししたいという気持ちで戦えた。沢山の方が応援してくださって感謝しています」と、改めて広島を後押ししたファンに謝辞を述べた。 今シーズンのBリーグは、昨夏のワールドカップで躍進した“日本代表効果”が日本全国で見られ、広島も過去最高のシーズン平均入場者数4618人を記録。2024-25シーズンの広島は、Bリーグ王者であると同時に、プロ野球の広島東洋カープ、Jリーグのサンフレッチェ広島にも負けない“県民の誇り”として、シーズン開幕を迎えることになりそうだ。
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