大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー6人
谷口朝陽(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/85kg ・生年月日:2004年4月3日 ・経歴:広陵高 – 徳島インディゴソックス ・ドラフト:2023年育成選手ドラフト2位 最速153キロの本格派右腕として独立リーグでプレーしていた谷口朝陽だが、プロではアマチュア時代にほとんど実績のない内野手としてキャリアをスタートさせる。 広陵高時代は3年春の公式戦にエースナンバーを背負い登板したが、同夏はベンチから外れるなど、思うような活躍ができなかった。 高校卒業後は四国アイランドリーグPlusの徳島インディゴソックスに加入。最速153キロを計測するなど大きな成長を見せたが、高卒1年目は3試合の登板にとどまった。 一方、徳島への入団当初から将来的な投打の二刀流挑戦を見据え、打撃練習や遊撃の守備練習に取り組んでいた。野手での試合出場はなかったが、身体能力の高さに目を付けた埼玉西武ライオンズが、内野手として同年の育成選手ドラフト2位で指名。 抜群の身体能力に加え、現在19歳と充分な伸びしろを誇る。まずは支配下登録を目指すこととなるが、今後の成長に大きな期待がかかる。
椎葉剛(阪神タイガース)
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/92kg ・生年月日:2002年3月18日 ・経歴:島原中央高 – ミキハウス – 徳島インディゴソックス ・ドラフト:2023年ドラフト2位 又吉克樹(ソフトバンク)、大谷輝龍(ロッテ)と並び、独立出身選手ではドラフト最高順位でプロ入りした椎葉剛。この1年で急激な成長を遂げ、ドラフト上位に食い込んだ。 島原中央高では、3年春まで捕手としてプレーした椎葉。高校最後の夏はエースを務めたが、長崎県大会1回戦で敗退。その後はミキハウスに進むも、3年間の在籍で公式戦への登板は1試合にとどまった。 高卒4年目を迎えた2023年に、四国アイランドリーグPlus・徳島インディゴソックスへ加入。入団後に本格的なトレーニングに取り組むと、142キロだった直球がわずか1年で最速159キロまで成長した。 同リーグでは22試合(39回)を投げて3勝1セーブ、投球イニングを大きく上回る51奪三振、防御率2.31をマーク。 プロから注目を集める存在となり、同年のドラフト2位で阪神タイガースに入団。春季キャンプから一軍メンバー入りするなど、プロ1年目から即戦力として期待されている。