大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー6人
大谷輝龍(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/81kg ・生年月日:2000年7月11日 ・経歴:小松大谷高 – JFE東日本 – 伏木海陸運送 – 富山GRNサンダーバーズ ・ドラフト:2023年ドラフト2位 独立リーグへの移籍を機に急成長を遂げた大谷輝龍。独立リーグ出身選手では史上最高順位タイとなる2位指名を受けた。 小松大谷高からJFE東日本に進んだが、在籍した2年間で公式戦での登板はなし。その後は伏木海陸運送に活躍の場を移すも、制球難に苦しみ目立つような結果を残せなかった。 それでも一念発起し、2023年に日本海リーグ・富山GRNサンダーバーズに加入。入団後に取り組んだフォーム改造が功を奏し、9月には自己最速の159キロをマーク。 富山ではリリーフ起用がメインとなり、14試合(13回1/3)の登板で防御率2.70をマーク。さらに、イニング数を上回る20奪三振を記録するなど、大器の片鱗ぶりを覗かせた。 迎えたドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから2位指名を受けプロ入り。現在23歳と大卒社会人経由で入団した選手と近い年齢になるだけに、プロ1年目から一軍のブルペン陣に割って入りたいところだ。
髙橋翔聖(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:187cm/81kg ・生年月日:2005年12月7日 ・経歴:鶯歌工商高(台湾) ・ドラフト:2023年育成選手ドラフト1位 東京ヤクルトスワローズから育成選手ドラフト1位指名を受けた髙橋翔聖。台湾の高校生がNPBからドラフト指名を受けるのは、史上初の出来事となった。 日本国籍の母親と台湾国籍の父親を持つ髙橋だが、幼少期には日本で暮らした経験もあり、日本語も堪能。小学校から野球を始め、高校から本格的に投手に専念。 ドラフト会議直前には最速151キロを計測するなど、台湾の全国大会でも活躍した。直球に加えてスライダーやチェンジアップなど、多彩な変化球を操る器用さを兼ね備えている。 さらに、身長187センチと恵まれた体格を持っており、視察を重ねていたヤクルトが2023年ドラフト会議で育成指名に踏み切った。 台湾では高校卒業時期が6月となるため、チーム合流も6月以降となる見込み。豊かな将来性を誇るだけに、来日後のパフォーマンスに注目が集まる。
ベースボールチャンネル編集部