老後は年金「月額15万円」ぐらいは普通にもらえますよね?周りの平均受給額ってどれぐらいですか?
「国民年金(基礎年金)のみ」では月額いくらもらえる?
ここからは、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額についてみていきましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 国民年金のみでは5万6316円となりました。 厚生年金に比べると、国民年金の受給額は少なくなります。国民年金のみで老後を迎えようと考えている方は、年金以外にも老後資金を用意しておく必要がありそうです。
まとめにかえて
今回は、月額15万円以上の厚生年金を受け取っている人の割合について見てきました。データによると、厚生年金を「ひとりで月15万円以上」受給している人は46.1%と年金受給者全体の約半数を占めていました。 約半数は月15万円以上の年金を受け取れると安心してしまう反面、月に受け取れる年金が月額15万円に満たない方というのも年金受給者の半数を占めている結果に不安を感じた方も多いのでは。 冒頭でも述べたように、65歳以上の単身無職世帯の方の月平均の支出は約15万円です。 受けとれる年金額が月15万円に満たない場合は、貯蓄を切り崩して生活費にあてていく必要があります。それも、途中で老後資金が底をついて生活に困るなんて事態にならないように年金生活に入る前に潤沢な老後資金を準備しておく必要があります。 もしかしたら、自分も受け取れる年金が少なくて生活に困るかもという危機感を持って、早い内から老後資金づくりを始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年) ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
鶴田 綾