共通テスト受験生の痴漢被害は「追試験の対象となります」弱みに付け込む悪質犯罪…運営呼びかけ
大学入学共通テスト(18、19日)を運営する独立行政法人、大学入試センターは9日までに公式X(旧ツイッター)で、試験場に向かう電車内などで痴漢被害にあった場合、追試験(25、26日)の対象となることをあらためて告知した。 共通テストをめぐっては、痴漢被害にあった受験生が試験に遅刻できないことから通報などをためらう心理につけこんで、ネット上で「祭り」などと痴漢行為をあおる趣旨の書き込みが例年、問題となっている。 大学入試センターはこのほど、Q&A方式の試験ガイドをあらためて公開。「試験当日の留意事項」の項目の中で「試験場に向かう途中に、事件に巻き込まれた場合や痴漢の被害にあった場合は、追試験の対象になりますか」との質問に対し「試験場に向かう途中に生じたやむを得ない事由として、追試験の対象となります。このような場合は、速やかに受験票に記載されている『問合せ大学』に電話連絡を行ってください」と呼びかけている。 共通テストでの痴漢被害については、各都道府県警察も警備強化や注意喚起などを行っている。