初の日本武道館公演を発表したマルシィ

　Z世代を中心に人気沸騰中の3人組バンド「マルシィ」が来年4月12日に初の日本武道館公演を開催することが決定した。28日にZepp Nagoyaで開催した全国Zeppツアーのファイナルで発表した。ギターのshujiは「ずっとかなえたかった夢の一つで、憧れていた舞台。間違いなく、一生忘れられない大切な日になります。その瞬間をファンの方とともに過ごせるなんて本当に幸せです」と喜びをかみしめた。 　ボーカル＆ギターの吉田右京、ギターのshuji、ベースのフジイタクミからなるマルシィは、SNSの口コミから広がった失恋ソングが話題を集め、活動開始から4年後の2022年にアルバム「Memory」でメジャーデビュー。ストレートな歌詞と心に響く切ないメロディーの沼にハマる人たちがZ世代を中心に続出した。 　その代表曲「ラブソング」は、恥ずかしくてなかなか伝えられない「愛してる」を歌ったストレートなラブバラードで、ストリーミングの累計再生回数が1億回を突破した。さらに同曲や「未来図」などが定額制音楽配信サービス「Spotify」における台湾、香港、タイ、韓国のバイラルチャートにもランクインし、その注目度はアジア圏にまで拡大している。 　今回のZeppツアーは10月24日に東京からスタートし、この日の名古屋までの全6公演だが、全公演が即完売し、チケット倍率は約7倍に。名実ともに成長を感じるツアーを締めくくる名古屋でアンコールの声が鳴りやまない中、白いスクリーンが突然ステージ上に現れると、日本武道館公演決定の文字がスクリーンに踊った。 　ファンが待つステージに戻ったメンバーは、かつて聞いたことのない大声援の中、顔をくしゃくしゃにして喜びを分かち合った。夢舞台の公演タイトルは「マルシィ　one man live 2025“with your daily”」に決まった。 　吉田は「武道館でのワンマンライブは、一つの目標にしていたステージで今回ようやく実現することができて本当にうれしいです。結成してから今に至るまでのマルシィをしっかり届けられたらと思います」と胸を躍らせ、フジイタクミも「人生初の武道館ライブの日に皆さんと最高な時間を過ごすために精いっぱい準備していきますのでぜひお越しください‼」と呼びかけた。 　丁寧に紡いだ日本語詞はもちろん、メロディーの力で言葉の通じない海外のリスナーまで感服させてしまう実力派。back numberやMrs．　GREEN APPLEに続き、ネクストブレークの主役になりそうだ。