2軍落ちで覚醒!? 阪神・サトテル(佐藤輝明)を信じてええんか?
ところが、ふたを開けてみると。 「インハイや速球は相変わらず打てないまま。さらに打撃に迫力がなくなったのか、ホームラン数も激減しています。打っても前に飛ばずにファウル。カウントを悪くして、最後は落ちる球で空振り三振がパターン化しています。 試合前のフリーバッティングを見ていると、ホレボレするほど飛ばすんですよ。でも、試合になったらなぜか前に飛ばない。不思議なくらいです」 一方の守備面についてもこう語る。 「今年のキャンプでは、佐藤だけコーチがつきっきりで、1日おきか、3日に1回かで特守(守備の特訓)をやっていました。たぶん、ほかの選手の2倍、3倍と守備練習をやってきたんです。 それでもうまくならないということは、練習に気持ちが入ってなかったんだと思います。コーチは一生懸命なんだけど、佐藤本人がその重要性を汲み取れなかった。 例えば、いろんな評論家からエラーが多い理由のひとつは腰が高いことだと指摘されるんですが、試しに低くしてみようとか、そういうことをしないのが佐藤なんです。 入団当時の矢野燿大監督がよく言ってたんですが、『佐藤は無駄なことをしない。あえて無駄なことをやって確かめていかないと、本当に大切なことはわからないぞ。と言ってるんだけど......』と。もっと言うと、泥くさいことをなるべくしないでおこうとするタイプなんですよね」 記者は、こうした態度が2軍落ちの原因になったのだろうと推測する。 「致命的なエラーが重なったときに2軍落ちしたので、守備が悪いから、打てないから落とされたと思われるかもしれませんが、岡田監督はそれだけで主力選手を2軍に落とすようなことはしないでしょう。 エラーは出るもんだということで、それ自体を責めるようなことはない。それよりも監督が一番気にしているのが佐藤の野球に取り組む姿勢です。 エラーをした結果自体は責めなくても、そのためにどんな準備をしてきたのか、どんな取り組みをしているのか。その過程や姿勢をすごく重視する監督です。 また、佐藤は打てなかったり、エラーをしても悔しそうな様子を見せない。淡々と何もなかったように振る舞う姿勢も問題に感じたのでしょう。 さらに、成績を残している大山、近本(光司)らはみんな試合のあるときでも朝から顔を出して練習をしてます。佐藤がそんなことをしているのは聞いたことがなく、球場入りも遅い。成績を残している選手は練習の裏づけがちゃんとあるんですよね」