2軍落ちで覚醒!? 阪神・サトテル(佐藤輝明)を信じてええんか?
阪神2連覇の鍵を握るのが、佐藤輝明。5月に2軍落ちを経験し、さまざまな変化が見られたというが、具体的にどう変わったのか? 後半戦への期待を込めて、この男に注目する。 【写真】敗戦につながった中日戦での落球 * * * ■2軍落ちの本当の理由は? 阪神の2連覇〝アレンパ〟への後半戦に向けて重要なキーマンとなりそうなのが、サトテルこと佐藤輝明。 昨年、不動の4番として阪神の日本一に貢献した大山悠輔の不調で陰に隠れている印象だが、彼もまた悩んでいるようだ。 5月14日までの1軍での成績は35試合の出場で打率.209、3本塁打、17打点。本塁打が止まっている打席数も自己最長記録を更新。 守備面でも不安が。5月14日の中日戦でリードしていた8回、キャッチャーからのバント処理の送球を落球。オールセーフとなり、このプレーをきっかけにチームは逆転負けしただけでなく、首位からも陥落した。 試合を決めるエラーをした佐藤はこの時点でリーグ最多タイの6失策を記録。守りの野球を掲げる岡田彰布監督の我慢も限界に達したのか、翌日から2軍落ちとなった。 長年、阪神を取材し続けている全国紙の記者はこう語る。 「誰もが認める主軸の選手となりチームを引っ張っていくのか、このままダメになっていくのか、まさに剣が峰に立たされている状況です」 まずは打撃の不調面について、記者が語る。 「佐藤のバッティングの課題はインハイを攻められると打球が前に飛ばないことと、速球にからっきし弱いこと。 岡田監督はその原因のひとつとして、グリップをヘルメットのてっぺんあたりの相当高い位置で構えているからだと昨シーズンから指摘していました。これだと振り遅れるので、速球もインハイの球も打てない。ですが、なかなか直すことはなかったんです。 しかし、今シーズンオフにアメリカでフォーム改造に着手。グリップの位置がヘルメットのてっぺんあたりから、耳の横あたりまで下がり、岡田監督が昨年から指摘していたフォームのとおりに直った。当然、監督も佐藤に昨年以上の活躍を期待していました」