中国スーパーリーグの衰退は中国代表復活への夜明け? 中国まさかの2勝でW杯予選グループCが荒れる「彼らを軽視することはできない」
3月にはサウジアラビア、オーストラリアとの対戦がある
9月よりスタートした2026ワールドカップ・アジア最終予選にて、日本代表は初戦で中国代表に7-0のスコアで大勝を収めた。日本の強さも際立ったが、同時に中国の弱さが目立つゲームでもあった。今回もまた中国のワールドカップ出場権獲得は難しいと感じた人も多いはず。 しかし、中国はそこから予想外のリアクションを見せた。依然としてグループCの最下位には沈んでいるものの、10月にはインドネシア、11月にはバーレーンを撃破。オーストラリア、サウジアラビアがもたついていることもあり、現時点で最下位の中国と2位オーストラリアの勝ち点差は僅か1ポイントだ。 年内のアジア最終予選は終了し、再開は来年3月からだ。その3月の戦いが中国にとってのカギで、敵地でサウジアラビア、その5日後にホームでオーストラリアと対戦する予定となっている。ここでも中国が勝つようなことがあれば、グループCはとんでもなく荒れてくる。 対戦するオーストラリア側も警戒していて、豪州メディア『The Roar』は中国の戦いぶりが不気味だと特集。侮れない理由の1つに『中国スーパーリーグの崩壊』を挙げていて、中国からは海外スター選手が消えた。今その役割を担っているのはサウジアラビアだ。中国スーパーリーグはかなり地味なものとなったが、そのぶん自国の選手が試合に出やすくなっているとも言える。長期的な視点で見れば、それが代表の強化に繋がる可能性がある。 「10月の戦いより、中国はブラジル出身のフェルナンジーニョ、アランへの依存を減らしてきた。10月からのオーストラリア戦、インドネシア戦、バーレーン戦、日本戦の全てで中国は得点を記録しているが、得点者はいずれも30歳以下の自国出身選手である。帰化選手やベテラン選手に過度に依存せずとも、上手く戦えることを示している。中国がワールドカップに出場したのは2002年の日韓大会のみで、まだワールドカップ出場について議論するのは尚早だ。しかし復活しつつあるのは確かで、混沌としたグループCで中国は夢を見ている。彼らを軽視することはできない」 同メディアはこのように伝え、中国を警戒している。10月からの最終予選4試合では、代表で36ゴールを挙げる大黒柱のFWウー・レイ(33)が出場していなかったのも注目ポイントだ。ウー・レイ抜きで結果を出せたことは自信となるはずで、3月の戦いは要注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部
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