スガシカオ・大阪のライブハウスで熱唱「この床には思いがある」
「ギター、スガシカオ! ヴォーカル、スガシカオ! コーラス&拍手、お客さん!」──。スガシカオがアコギ1本で弾き語る「Hitori Sugar Tour 2015」の“事実上のファイナル”公演が23日、大阪市北区のライブハウス・umeda AKASOで行われた。
umeda AKASOはHitori Sugarの原点のような場所
「生歌が聞こえる距離で」の思いから始まったアコースティックスタイルのHitori Sugar ライブ。大阪公演は「コノユビトマレ」で始まった。メッセージソングに惹きこまれる。 ギターをたたきつけるように弾くスラム、ボイスパーカッション……。AKASOがスガのセカイに染まっていく。スガの言うとおり、まるで「(スガシカオの)部屋に遊びに来ているかのような」プレミア感、幸せ感。 「きょうは、“お前らそんなもんじゃねぇだろー”って叫んだり、ペットボトル投げたり、エレキギター投げたりしないからさ。歌を楽しんで」と呼びかけ、みんなを笑わせた。 この日の会場に選んだumeda AKASOはHitori Sugarの原点のような場所だという。AKASOの前、2007年までこの場所には梅田バナナホールがあった。初めてHitori Sugarをやったのがバナナホールで「やっぱりライブハウスがいい。ここにはいろんな俺がある。床が(バナナの頃と)同じ、この床には思いがある。そういう会場でまたできてうれしい」と感慨深そうに話した。MCでは、ツアーで回った各地同様、大阪の「びっくりするようなB級グルメ」を食べに行った話も。
「午後のパレード」では観客がコーラス担当に
NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌「Progress」を圧巻のギターで聴かせ、代表曲「午後のパレード」では観客がコーラス担当になり、サビを歌いあい、おなじみの振りで会場が一体となって盛り上がった。バンドバージョンとは表情の違う19曲、それぞれが心に深く響いた。 2月26日でデビュー18年を数え、その記念日には東京 EX THEATER ROPPONGIで追加公演が行われる。昨年5月、メジャーに復帰したことで「今年はアルバムを作る」と宣言も。 「俺の音楽じゃなきゃ救われないって人に応えるというか、還元していこうと。そう意識してやっていたら、音楽の神様が次の才能を投げてくれると思うから。そんなことを考えながらこれからも音楽をやっていこうと思います。20周年ももうすぐだし、いろいろ楽しいことをしたいなって。Hitori Sugarも続けていくので、また遊びにきてください」と笑顔で締めくくった。 「Hitori Sugar Tour 2015」は26日、東京 EX THEATER ROPPONGIで行われる追加公演で終了。1月11日の東京・恵比寿LIQUIDROOM公演と18日の横浜F.A.D公演の模様を録って出しした公式海賊盤CD「LIVE BOOTLEG」がWEBとライブ会場で販売発売中。