未来の交通技術 万博へ加速 テックテック 自動運転バス
ようやく見頃を迎えた紅葉をバックに大阪城公園の前を走り抜ける路線バス。その車体には「自動運転実証実験中」の文字が…。大阪メトログループが来年4月に開幕する大阪・関西万博に向けて実証実験を進める自動運転バスを取材した。 【動画でみる】大阪城公園の前を走り抜ける路線バス。その車体には「自動運転実証実験中」の文字が… 自動運転はレベル0~5の6段階があり、レベル1のアクセルとブレーキ、ハンドル操作などの一部を自動で行う「クルーズコントロール」は多くの市販車に搭載されている。大阪メトロ(Osaka Metoro)が目指すのはレベル4で特定の条件ですべての運転を自動で行う技術を指す。 11月10日、大阪城や大阪ビジネスパークを巡る「森之宮・京橋周遊バス」で、運転手が周囲の状況に注意し、必要に応じて手動運転を行うレベル2の実証実験が始まった。 モビリティ技術開発部自動運転推進課長の前田高博さん(57)は「路上駐車が多く、あらかじめ設定している自動運転のルートから外れるため、ハンドル操作などの手動による介入が多くなっている。今後、駐停車している車両を自動的に回避する取り組みを検討しています」といい、「一つ一つ課題を乗り越えて、市街地におけるレベル4を実現していきたい」と意気込みを語る。 実証実験には多くの最新技術が用いられている。そのうちの一つ「LiDAR(ライダー)」は、レーザー光で周囲の車両や歩行者、建物の距離など測定、3Dで把握して障害物を回避する。 実際に自動運転の路線バスに乗ってみた。運転席の後ろにあるモニターには、運転が手動か自動かなどが表示され、周囲を監視するセンサーやカメラが検知した車両や通行人などが映し出される。カーブを曲がる、信号での停車なども分かり予想より〝自動的に動いている〟と感じた。 また来月には大阪市城東区に「未来の交通」を体験できるテーマパーク「イーメトロ モビリティ タウン」(e METRO MOBILITY TOWN)がオープンする。自動運転バスのエリアはすでに開業しており、自動運転の仕組みについてのクイズを楽しみながら乗車できる。 万博では会場へのパーク&ライドの送迎車両の一部と会場内の外周を運行するバスでのレベル4を見据える。一足先に未来の技術に試乗してみてはいかがだろうか。=おわり
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