ブレーカー交換持ちかけ不適切工事「10年保証だから115万円」 詐欺容疑、25歳の男再逮捕 神戸
ブレーカー交換工事で代金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課と兵庫署などは5日、詐欺の疑いで、神戸市長田区の飲食店経営の男(25)を再逮捕した。男は調べに「黙秘します」と話している。 【写真】十数人の乱闘騒ぎで騒然となる神戸の繁華街 再逮捕容疑は昨年12月上旬、電気工事に必要な免許などがないにもかかわらず、神戸市兵庫区の男性(87)に「ブレーカーを交換した方がいい。10年保証もついているから費用は100万円ぐらいかかる」などと伝え、交換工事の対価として計約115万円をだまし取った疑い。 県警によると、男性はネット検索で出てきた電気工事の広告を見て修理を依頼。広告名と異なる社名を名乗る男が訪れた。工事後、男性宅の冷蔵庫や浴室乾燥機といった家電製品が使えず、別の業者が確認すると、ブレーカーなどが適切に取り付けられず、分電盤のふたは外れた状態だった。 県警は押収資料などから、男による同様の工事契約が少なくとも2022年12月~23年12月、大阪府や兵庫、和歌山県で15件に上り、工事後に出火したケースを兵庫県内で1件確認した。男は昨年、交換工事に必要な第2種電気工事士の資格試験を受けたが、不合格だったという。 男は先月16日、ブレーカー交換で適正な工事をせず、大阪府八尾市の女性から代金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されていた。