3度目の防衛に成功し、勝ち名乗りを受けた日本スーパーウエルター級王者出田裕一

＜プロボクシング：ダイヤモンドグローブ＞◇8日◇東京・後楽園ホール 　日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦で、同級王者出田裕一（40＝三迫）が3度目の防衛に成功した。同級3位加藤寿（39＝熊谷コサカ）の挑戦を受け、5回2分44秒、TKO勝ちを収めた。4回に右フックで計2度のダウンを奪うと、加藤の猛反撃を受けて激しい打ち合いを展開した。続く5回、ロープ際に追い詰めて顔面に連打を浴びせ、レフェリーストップに追い込んだ。 【写真】39歳の挑戦者・加藤寿 　両者合わせて「79歳対決」を制した出田は「結果的に勝てましたが、あんなに打たれる想定はしていなかった。倒して勝てたのは結果的に思い描いていたものになったが、やってきたことはあまりでなかった」と反省も込めながら防衛成功を振り返った。7日に40歳を迎え、日本王座では史上最年長王者となり、自ら保持していた最年長勝利（39歳4カ月）も40歳0カ月に更新。出田は「年齢に関係なくボクシングが好きでやってこれた。盛大なバースデーパーティー？　はい、やります！　10回は防衛したい」と決意を新たにした。 　4度目防衛戦は最強挑戦者を迎え撃つ来春のチャンピオンカーニバルが確実だ。11月21日には元K－1ファイターの同級1位左右田泰臣（36＝EBISU K.s BOX）－同級2位豊嶋亮太（28＝帝拳）による挑戦者決定戦の勝者と拳を交えることになる。リング上で、出田はウエルター級で日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座の獲得経験がある豊嶋の名前を挙げ「できればですが、豊嶋君とやってみたい。左右田くんももちろん強い相手で油断はならないですけど、そこを目指していきたい」と対戦希望していた。