「カウンタック」は「25thアニバーサリー」でも1億円超え! パガーニの創設者がデザインを担当したランボルギーニという価値がそろそろ浸透しはじめた!?
リザーブなしで出品、その結果は?
この出品にあたり、RMサザビーズ北米本社は「25周年記念エディションは、カウンタックの特徴をさらに洗練させ、その奇抜さを増幅させた、究極のスーパーカーである」という謳い文句を添えて、50万ドル~70万ドル(約7476万円~1億466万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定した。 ところで、今回の「The Dare to Dream Collection」オークションは、すべて「Offered Without Reserve(最低落札価格なし)」形式で行われるというのが前提条件。したがってこのアニバーサリーも、たとえ入札が希望価格に到達しなくても落札されてしまう「リザーヴなし」で出品されることになった。 しかし、そんな「リザーヴなし」で起こりうるデメリットも、真のスーパースターであるこのクルマには関係なかった。競売が終わってみればエスティメート上限に近い66万5000ドル、日本円に換算すると大台を少しだけオーバーする約1億400万円という価格で落札されることになったのだ。 658台という、カウンタック史上もっとも多くの生産台数が計上された(ほかに諸説あり)アニバーサリーは、以前ならば歴代カウンタックのなかでも比較的リーズナブルな相場価格となるのが通例だったはず。また前世紀には、中東に生息していたヒストリーのある中古車は、少しだけ低めに評価される通例もあったと記憶している。 それでも、やはりランボルギーニ全体が高騰状態となっている今、さらに円安まで加味されてしまえば、1億円オーバーもあり得るということなのであろう。
武田公実(TAKEDA Hiromi)
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