富山県内党員票、石破氏トップ 自民党総裁選、県連が開票
自民党総裁選の富山県内の党員・党友投票は27日開票され、かねてから県西部を中心に根強い支持を集めてきた石破元幹事長が最多7376票を獲得した。石破氏との決選投票に進んだ高市早苗経済安全保障担当相は4969票だった。投票率は67・17%で、前回2021年の70・77%を3・6ポイント下回った。 県連の選挙管理委員長を務めた鹿熊正一県議(県連副会長)と県連幹事長の宮本光明県議が同日、富山市の県自由民主会館で記者会見して説明した。 12年以降、県連は党員投票を4回行い、うち3回は石破氏、直近21年は石破氏の支持を受けた河野太郎氏がトップだった。鹿熊氏は「(石破氏は)来県回数が今回の候補者の中で一番多いのではないか。多くの党員が親しみを持っており、期待が表れたのだと思う」との認識を示した。4回にわたって石破氏の推薦人を務めた橘慶一郎衆院議員(県連会長)の入閣については「大いに期待している」と述べた。
宮本氏は石破氏が高市氏と決選投票で競り合ったことに触れ「今後、党を融和し一致団結して国を前に進めてほしい」と求めた。石破氏は早期の衆院解散・総選挙が必要であるとの見方を示しており、宮本氏は「いつあっても対応できるよう、既に準備はしているつもりだ」と強調した。