カワサキ「Z2」エンジン 予熱段取りで塗装の「タレ流れ」を防止 DIYでガンコートペイントに挑戦!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.24
別の部品で練習=試し塗りしてから本番へ
ガンコートペイントを取り扱う国内総輸入発売元のカーベックでは、常温でもヒートガンを併用することで、冷却フィンの奥が塗りやすく、フィン先端部分がタレにくいと解説しています。
今回は、ペイント直前に50度設定で20分程度の「事前温め=プリヒート」を行い、パーツを温ためた状態でペイント作業に入りました。実作業を行った印象では、自分も含めて初心者ペインターには、部品をプリヒートするのがお勧めかも知れません。 さらにパーツ形状によっては、ヒートガンを併用したほうが、確かに良い仕上がりになりそうです。具体的には、すき間が狭く奥が深い冷却フィンを塗る際には、ガンノズル正面のパターン向きと幅の調整を行い、奥深いフィンの底とフィン面を効率良く、美しく塗り進めます。言葉の説明ではなく、実際にガン吹き経験することで、その扱い方を体得できるようになります。どんな作業も、すべて経験の積み重ねだと感じました。
4気筒エンジンのカワサキ空冷Zは、エンジンパーツが大きいため乾燥工程で専用の乾燥機が必要不可欠てす。 一方、小型エンジンパーツであれば、台所用の家電としても知られるオーブントースターのような機器で焼き付け乾燥させることができます。
ガンコートペイントの国内輸入発売元のカーベックでは、バイクいじり好きなサンデーメカニックやアマチュアペインターに向けて、高温小型乾燥機の「CVジュニア」をラインナップしています。小排気量エンジンのガンコートペイントでは活躍すると思います。 気になる高温焼き付けによる乾燥温度は、180℃に設定し、槽内温度が設定値に達してから1時間の連続乾燥が基本レシピになります。つまり高温乾燥器が無いとガンコートペイントは仕上げられません。塗るまでの作業が比較的容易なので、DIYペイントを楽しんでいくうちに、大きな高温乾燥機が欲しくなってしまいます。ぼくもそうでした。
たぐちかつみ