【知らないと損】デコ活で月3万6000円おトク? 4人に1人しか知らないエコな暮らし
島田室長:この資料のように、暮らしの様々な場面でデコ活を取り入れると、毎月3万6000円、年間43万円おトクになるかもしれません。 記者:とりあえず年末年始に買い込んだ食べ物は、全部食べきります。
■3000億円投じるも浸透せず…目指すは“教科書”からの脱却
記者:デコ活って年間3000億円規模の予算がついていますよね?そこから補助金なども出ているわけですが、結局一般の人にあまり知られていないのでは、予算を有効活用できていないようにも見えてしまいます。 島田室長:昨年度の消費者調査によると、デコ活を知っている人は4人に1人でした。「デコ活?何それ?」とみんなが言っているままではマズいとは思っています。これまでCO2削減に取り組むメリットを教科書的に唱えてきましたが、もっと企業や自治体に力強く訴えることで、一般の人に広めていきたいと思います。 記者:クールビズみたいに「ネクタイを外してエアコンの設定温度上げましょう!」くらいなら浸透しやすいかもしれないですけど。 島田室長:デコ活は幅広いですが、いろんなことをやってみてもらえるよう、様々な取り組みをつなぐ合言葉になればと思います。
■デコ活で温暖化は防げるのか
記者:正直、個人がちょっとデコ活を頑張ったくらいでは、地球のCO2は大して減らないんじゃないですか? 島田室長:例えば服1着がゴミとして廃棄・焼却されなければ、約0.5キロのCO2が削減されます。今ある服をもう一年長く着れば、日本全体で約3万トンの服の廃棄を減らすことができます。 記者:みんなでやれば結構な量になるんですね。 島田室長:日本のCO2を含む温室効果ガスの実質排出量(排出量-森林などの吸収量)は、2022年度、10億8500万トンでした。(CO2換算)
島田室長:今、世界全体でなんとか温暖化を食い止めようと、各国が温室効果ガスの削減目標を掲げています。日本は2050年、あと25年で温室効果ガスの実質排出量をゼロにしようとしているんです。日本の温室効果ガスの約6割は、私たちの暮らしを支えるために排出されています。温暖化を食い止めるためには、一人一人がライフスタイルを見直していく必要があります。 ◇ ◇ ◇ 減らすという意味の「デ(de)」とCO2の「コ(co)」を組み合わせた「デコ活」。 分かりにくさは否めませんが、大切な取り組みではあるので、“国民運動”と呼ぶにふさわしいくらい浸透するよう、工夫していく必要がありそうです。