楽天の三木谷氏が携帯参入で会見(全文2)運用コストは40%削減可能
従来型ネットワークは複雑で高コスト
アミン:皆さまこんにちは、なんてエキサイティングな日なんでしょうか、今日は。本当に喜ばしい、また幸甚に存じます。つまり楽天モバイルの子供を発表するわけです。世界初の100%仮想化されたものを発表するというのは、これは簡単なことではありません。三木谷さんが話したようにアポロの夢のようなものですから、本日は今まで私たちがしてきたことの概要について、どんな旅路であったのかをお話ししたいと思います。そしてこの技術の展開、周辺のお話もしたいと思います。 2018年の6月に私たちには選択肢がありました。この選択肢はほかのネットワークに類似のネットワークを構築するかどうかということでした。世界中のネットワークと。正直言ってもっといい仕事ができると思いました。文化もあるし、技能もあるし、またやる気のある人たちがいるんだと。この業界をさらに進化させていく、今まで革新が欠けていた業界です。ですからこういった進化をすることこそが必要なことだと思いました、お客さまのためにも。 皆さま、この電気通信ネットワークをフォローしている人たちご存じだと思うんですけれども、非常にこの従来型のネットワークは複雑です。なぜなんだろうと。しかも大金が掛かる。非常にコストが掛かるわけです。【GB 00:27:36】コンサプションごとのコストが高いのは、これは複雑性があるからです。消費者として皆さまもこういった新しいサービスのメリットを享受するためには非常にコストが掛かる。それもこの複雑性のせいです。世界中の通信ネットワークにいえることです。今やこの業界を変えるときなんだと思いました。専用のハードウエアで何百もの機能を持っているがソフトウエアの能力は持っていない。今後はもっと将来の通信ネットワークを考えるべきです。
仮想化された無線ネットワークに取り組んだ
社内でよく話していることを皆さんにもお話ししたいと思います。ストーリーはシンプルです。楽天モバイルのストーリーというのは恐竜対一角獣です。ユニコーンです。恐竜がどうなったかは皆さんご存じでしょう。私たちはもっと新しい、そしてスペシャルなものをつくりたいんです。2018年に皆さんにお約束したこと、それは今回ハイライトしたい内容なんです。お約束したのは私たちは世界初のクラウドプラットフォーム、あるいはクラウドアーキテクチャをつくるということでした。 3つの柱があります。1つは仮想化されなくてはいけない。仮想化は1つのコンポーネントだけではなく、全て、そしてどこででも仮想化です。無線通信からコア、トランスポート、IP、また【請求 00:29:12】、OS、システムも。このネットワークは抜本的に仮想化されてなくてはいけないわけです。 またソフトウエアのようなパーソナリティーも必要です。ソフトウエアの革新によってより敏捷に、そして効率的に行うことができます。今までの通信ネットワークでは不可能だったことです。そして基本的にこのネットワークは完全に自動化されていなくてはいけません。これも重要なことですから強調したいと思います。自動化の重要性。これはこの夢のネットワークをつくる上で非常に重要です。 こちら楽天モバイルの今日の状況ですけれども、完全仮想化クラウドネットワークのアーキテクチャ。基地局というのは最もシンプルなものになっています、世界でも。2018年は皆、懐疑的でした、このアイデアに。本当にこの無線アクセスネットワークを仮想化できるのか。何十億ドルものコストが掛かる。だから5Gも非常に高価なものになっている。このような挑戦をしたいと思ったのは楽天モバイルだけでした。私たちならばもっといい仕事ができると思ったんです。お客さまのためということを常に考えているからです。そして実際そうしてきました。この挑戦を受けて、この不可能といわれたものに取り組んだ、このPoCだけではなく非常に大きな規模でこういった、この仮想化された無線ネットワークの作業に取り組んだんです。4Gだけではなく5Gです、しかも。