チェロ奏者17人が圧巻の演奏 OMFの齋藤秀雄没後50年記念のふれあいコンサート 長野県松本市
国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の室内楽公演「ふれあいコンサートⅢ」が24日、松本市島内の市音楽文化ホールで開かれた。桐朋学園創立者の故・齋藤秀雄の教えを受け、国内外の第一線で活躍してきたチェロ奏者17人による「チェロ・アンサンブル・サイトウ」が圧巻の演奏を披露し、会場を埋めた約650人を沸かせた。 堤剛さんや安田謙一郎さんら42年前の同アンサンブル結成当初のメンバー4人が奏でたグリュツマハーの「聖歌」では、重厚で温かい音色が会場を包み込んだ。宮田大さんら齋藤の孫弟子6人は、グリーグの「ホルベルク組曲」から三つの楽章をエネルギッシュに奏で魅了した。齋藤が常に教材として取り上げていたモーツァルトの「ディベルティメント」などを全員で演奏し、会場から大きな拍手が送られた。 神奈川県から家族7人で訪れた長南好美さん(45)は「17人の演奏の方向性がぴったり合っていた。感動した」と感激していた。 齋藤没後50年、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)発足40年を記念し開かれた。
市民タイムス